2020年09月22日

開業の第一歩は屋号から

さて、開業に向けて屋号を決めよう。

診断士が名乗る屋号、

将来にわたって使い続けるには、どのような手続きや費用が必要なのか。

地域内やその業界などで認知されるようになればと考えると、良い屋号にしようと頭をひねるわけで、

また、長年使い慣れれば、自分の固有の名前と同じくらい愛着も湧くものですね。

屋号を名乗るのに、特に手続きは必要なく、個人事業主の場合は、開業届を出す時に「屋号」の欄に記入するだけです。

診断士でも、株式会社などの法人を設立する場合は、登記時に屋号を決める必要があります。

法人を設立すれば、自動的に屋号(商号)が登記されます。

個人事業主の場合は、「商号登記」をすることになりますが、独立診断士で商号登記までする人は、あまり見かけません。

もし、登記するなら登記費用が3万円ほどかかりますが、ご自分で登記をしてもよし、面倒であれば行政書士に依頼するのもよし。

登録された屋号(商号)は、同一の市町村区内において、同一の事業目的での他人の同一の屋号(商号)を排除することができます。

注意が必要なのは、逆も真なりで、長年の創業にもかかわらず、商号登記しなかったばかりに、他人が先に登記されてしまうケースがあります。

独立診断士では、まず、あり得ませんが、看板を掲げて営業する業種(パン屋さん、美容院、、飲食店など)は注意した方が良さそうです。

紛らわしいので止めろと言っても後の祭りなので、くれぐれもご注意ください。(わざと登記する輩も)

屋号を決める時、国が提供する無料の特許検索サービスで同じものがあるか試してみてください。簡単ですので。

ちなみに、中小企業診断士の屋号ですが、自分の名前を屋号の一部につける方が多いように見受けます。

田中秀文中小企業診断士事務所、田中経営デザイン、田中経営研究所と言った具合です。

さて、皆さんは、どんな屋号を付けますか。
ラベル:診断士 屋号
posted by ネット田中 at 18:37| 東京 ☀| Comment(0) | 診断士のビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月16日

キャシュレス決済手数料の行方

キャッシュレス導入をお手伝いしています。

お店にとって一番の悩みは決済手数料です。

手数料は売上金額にかかるので10万円の売上げなら、3%とすると3千円に。

そんなものかと思うかもしれませんが、

小規模小売店の営業利益率が5%あれば良い方なので3%は非常に大きいのです。

なぜ、こんなに高いのかと。

白羽の矢にたったのがNTTデータ決済サービスCAFIS。

CAFIS(キャフィス)は、クレジット端末と金融会社を繋ぐ巨大インフラサービスです。

公正取引委員会の報告書に独占的地位の疑いありとの微妙なニュースがありました。

現在、月10億トランザクション、少額取引ほど高くなる構造もこれ事実とか。

トランザクション手数料の見直しを行うそうでCAFIS単価が下がるのか注目です。

とは言うものの、

こちらは待っていられないので、QRコード決済で進めようかと思案中です。


posted by ネット田中 at 20:04| 東京 ☀| Comment(0) | 診断士のビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月07日

クラウドキッチン

中小企業診断士の友人から新しいサービスの紹介を受け使ってみようかと。

ハンバーガーをウーバーイーツでお取り寄せ。

これは、あたりまえになりましたが、何やら、クラウドキッチンという、新しいビジネスモデルが登場しています。

飲食スペースを持たない、宅配専用のお店。

バーチャルレストランとも呼ぶそうで、デリバリーアプリの普及に合わせ、調理に専念する業態が実現可能になったんですね。

これ飲食サービス開業を目指す人の選択肢にもなります。

特に不動産価格が高い都市部で開業するメリットは多きいかと。

時間でキッチンスペースを借りて営業するので効率はとても良いですね。

決めた日時だけ開店し、自分なりのコンセプトを込めることも。

開業に当たっては、商品以外に、プロモーションがキーかなと思うのです。

デリバリーアプリに集客を完全に依存してしまうと、価格交渉力が弱くなってしまうから。

この業態、どれだけ大きく成長していくのか、見守りたいと思います。

では、さっそく紹介のお店に。

posted by ネット田中 at 16:44| 東京 ☀| Comment(0) | 診断士のビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月01日

QRコード決済の今後

先日、パン屋さんとオンラインミーティング。

製造設備購入についての打合せでしたが、キャッシュレス決済のお話に。

こちらでは、悩んだすえにキャッシュレス決済の導入を見送っていました。

ポイントは、手数料と入金タームです。

売上高に数%の手数料は大きいですよね。

さらに、入金が翌月1か月後になると、キャッシュフローが厳しい。(こちらでは、これが一番苦しい)

そんななかでの、コロナ禍。

非接触を進める意味で導入を決断し、選んだのがQRコード決済です。

店舗でQRコードを表示し、お客様側のスマホアプリで読みとっていただきます。

そこで、どこのPayにするかです。

今後の勝ち組のPayにするのが得策だとは思うのですが、多すぎて悩んでしまいますね。

違った視点でお勧めしたのが、スーパーアプリ充実度です。

決済用のPayから様々なアプリが利用できる。

今日の日経新聞紙面に、あるPay事業者のブランド統一の記事を見つけました。

〇Pay銀行、〇Pay証券、〇Pay保険、〇Payモール、、、そうか、もうこんなにあったんだ。

こちらのお店ですが、〇Pay銀行の法人口座を開設中です。

この口座を利用すると、翌日入金。

関心事は、来年9月までの手数料0円が、以降、幾らになるか。

QRコード決済の今後、この手数料が流れを決定付けそうです。

いかがでしょうか。

・・・・

私自身も意識してQRコード決済を使っています。

とても簡単便利。

あと、よく行くマクドナルドで扱ってくれればな。
posted by ネット田中 at 11:01| 東京 ☀| Comment(0) | 診断士のビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月12日

バックキャスティング思考

経営デザインシートを題材にした連載記事とSDGsを題材にした連載企画提案書を書いています。

これら両テーマの共通項としては、バックキャスティング思考で進められていること。

現状からの積み上げでは無く、あるべき姿(ありたい姿)から逆に思考する方法ですが、

ケネディが月に人類を。アポロ計画がまさに、この思考法です。

1969年に白黒テレビで月に降り立つ人の映像がうっすら記憶にあります。

10年足らずでやり遂げたんですね。

いま、日本でこの思考法が注目されている?(私はそう思い込んでいる)のは、何か突き抜けない閉塞感が意識にあるのかな。

フォアキャスティングのように現状からの積み上げが長らく日本のお得意だったのですが。

それが、あちこちでイノベーションのジレンマに見舞われていて、、

たとえば、今流行りのキャッシュレス決済でも、発展途上国がショートカットして、同等かそれ以上になっている事実。

このバックキャスティング思考でビッグピクチャを描き、実現に向けての移行戦略に、お得意のカイゼンが加わればと思うのです。

自分自身の整理のために、メリット・デメリットを書いてみます。

メリット

・長期的な課題、正解がすぐ見つからないものに向いている

・自由な発想で前向きに取り組める

・目先の利害関係を超えたパートナーシップも築くことができる(これ大事かなと)

デメリット

・短期的なアクションプランには向いていない

・実施困難なものもある

・継続するモチベーション維持が難しい

中小企業事業者の皆さんに、バックキャスティング思考のススメ。

いかがでしょうか。
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2020年06月05日

診断士の執筆という仕事

このブログの第1号記事が「はじめての原稿執筆」というタイトルでした。

リーマンショックのあった2008年の頃で診断士活動にいろいろチャレンジしていました。

診断士の仕事(兼業も含め)は、おおむね4つくらいでしょうか。

1.執筆
2.講演
3.コンサル
4.公的支援(補助金申請、相談員、、)

その中でも執筆は、企業内でもハードルが低い部類かとおもいます。

どこにそいう機会があるのと、聞かれることがあるのですが、

診断士活動の中で意思表示して手をあげれば、意外とすぐに見つかりますよ。

初心者なら研究会発表が最もお勧め。

プレゼン記事を書いて発表のパターンですが、軽いものから重いものまで、会によってそれぞれですね。

ちょっと自信がなくても、やって見ると、スキルは上がっていきます。

私も研究会発表がきっかけで、お声がかかり、出版本の共同執筆や月間専門雑誌の記事執筆の機会をいただきました。

ただし、この執筆という仕事、

あまり収入という点では、厳しいものが。

そのせいか、診断士仲間で執筆を専業にしている人は、あまりみかけません。

12年前の同じ月間専門誌に記事投稿の機会をいただきました。

その執筆中に、ふと思い立ち、このブログを更新しています。

ラベル:診断士
posted by ネット田中 at 15:04| 東京 ☀| Comment(0) | 診断士のビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月22日

PBR1倍割れの異変

コロナで世界経済が深刻な状況に。

そこに突然、日経平均が1,000円規模で下落なんて、さすがにドキッとしますね。

株価だけで言えば、全平均のPBRが1倍を切ったようです。

全銘柄企業の資産より株価が低いなんて。

個人投資家から見れば、これもチャンスと捉える人もいるでしょうね。

PBR純資産倍率は、1倍が割安の目安と言われているからです。

ここぞとばかりに過度に売られすぎた株を買っておく。

ちなみに、PBRとともにPER(株価収益率)も重要指標で15倍程度が割安。

ただ、業種業態によって、この基準(目安)が違うので注意です。

たとえば、PBRが最も低い業種は、銀行業で0.3ぐらい。

高い業種が、情報・通信業で2.4です。

個別銘柄が割安かどうかは、業種平均と比べるのが良いかと。

コロナ対策も、株価対策も、良く知って落ち着いて行動。

自分にそう言い聞かせています。
ラベル:診断士 経済
posted by ネット田中 at 10:17| 東京 ☀| Comment(0) | 診断士のビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月30日

ファーストペンギン

今年の流行語大賞(私個人の)は、ファーストペンギンです。

会社でも診断士活動でも、今年は、よく耳にしました。

氷山から海の獲物に向かって最初に飛び込むペンギン。

リスクを取ったものが利益を得る。

ビジネスの世界でも確かに相通ずるところが多いですよね。

日本では、三木谷さん、孫さん、でしょうか。

そうそう。

今年、孫さんは、個人向けレンタルオフィスのウィワークに投資して大赤字になりましたが。

ほれ見たことかと批判的に論説する識者もいますが。

まあ、これもファーストペンギンの辛さかな。

良くも悪くも多くが安全経営を続けてきた日本企業。

今年一番耳にした流行語が示すように変わりつつあります。

日本でもリスクを取って前に出ようとする雰囲気を感じるのです。

ファーストペンギンにエールを。

来年は明るい年になりますように。

ラベル:診断士 企業
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2019年12月14日

ダメ会議とリーダーシップ

会議の功罪については、さまざまな意見がありますね。

身近にもひしひしと感じ入ります。

諺に「会して議せず、議して決せず、決して行わず」というのがあります。

ダメ会議の典型例を表していて、上手いこと言うなと感心するのですが。

「会して議せず」は、中小企業のワンマン社長にありそうで、議論をしているというより、社長の独演会になったりします。

「議して決せず」も、よく見られる光景で、長い時間、議論するのですが何も決まらない会議ってありますよね。

「決して行わず」、決めたことが実行できないのですから、そもそも何のための会議なのと不思議な感じさえします。

ダメな会議になる理由ですが、やはり一番の問題はリーダーシップの欠如だと。

自由な意見をくださいと、よく会議の冒頭で一言ありますが、それこそ本当に皆が自由に話しだしたら収拾がつきませんね。

いろんなレベルの会議がありますが、その会議を仕切るリーダーが会議目的や議論の方向性、議事の軌道修正などリーダーシップを発揮しなければ良い会議とはならないのです。

経営会議ならば社長が、課内会議ならば課長が、プロジェクト会議ならばプロジェクトリーダーが仕切るのです。

確かに会議をしていると仕事をしているかのごとく錯覚をしますし、無駄に長い会議も多いのは事実でしょうが、本質論で言えば長い会議が問題ではなく、必要ならば1日かけて議論しても良いのです。

結局は、会議はリーダーの力量によって変わるのだと思うのですが。

いかがでしょうか。
posted by ネット田中 at 20:06| 東京 ☀| Comment(0) | 診断士のビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月12日

リカーリングモデルに注目

リカーリングモデルと言う言葉をよく耳にするようになりました。

リカーリングは、もとの英文Recurringから『繰り返す』という意味。

製品を売ってなんぼのビジネスモデルから、顧客から継続的に収益をあげる収益モデルのこと。

ある水処理装置メーカーは、装置売りから、使った水の量で課金するという具合で徐々に実例が増えてきています。

このモデルのポイントは、お互いがWinWinの関係であること。

提供側は、定期的に継続して収益を上げられので、経営面で景気変動に左右されにくい。

一方、利用側も一時に大きな装置購入費用がかからなく、操業度に応じて課金されるので、これまた嬉しいのです。

これに似たモデルがサブスクリプションモデル。

音楽や映画を月額定額料金で見られます!と言うもので、もうお馴染みかと。

両者の違いを問われれば、一瞬うっと考えこみますが、まずは、課金体系が重量課金(使った分だけ)か定額課金か。

でも微妙に違うかな。

最近は、リカーリングモデルで月額定額も見られるように。

リカーリングは、顧客のライフタイムバリュー(生涯価値)を最大化するサービスモデルと言うの一番近いように思います。

最近のニュース記事に、お掃除ロボットのルンバが月額利用1200円で。

これって世界初なんですね。

頑張れルンバ。

posted by ネット田中 at 12:08| 東京 ☔| Comment(0) | 診断士のビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月21日

金利不感症と流動性のわな

FRBが金利を下げ、日銀は、じっとがまん。(余力がないので、がまんするしか)

世界経済がいよいよ下降局面へ、と言いながら、日経平均は22000円の大台に。

本当に経済って読めませんね。

EU、中国も含め世界中が利下げに走る中、『流動性のわな』というキーワードが多くのメデイアで登場しました。

昔、診断士試験の経済学で習った覚えがあります。

景気回復のために利下げするのですが、そう単純な話でもなさそうです。

世界各国の中央銀行は、景気が悪化した場合、金利を低下させて「金融緩和」を行います。

金利が下がれば借金が容易となり企業の設備投資が増加、個人の消費も増えて、景気が上向き万々歳と。

これって、要は、人間の心理に期待しているんですね。

しかし、これがずっと続くと心理的インパクトが弱まり、投資や消費を増やすことにはなかなかつながりません。

金利を引き下げ続けることでその効果がなくなってしまうことを『流動性のわな』と言います。

経済が金利に対して不感症になってしまうんですね。

異次元の金利政策を続ける日本は、たしかに、流動性のわなに罹ったと言えそうです。
ラベル:診断士 経済 金利
posted by ネット田中 at 13:14| 東京 ☁| Comment(0) | 診断士のビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月23日

フレーミング効果

栄養ドリング、タウリン1g配合より1000mg配合とするほうがお得感がありますね。

これをフレーミング効果と呼ぶのですが、行動経済学などの分野で、お馴染みかと。

同じ商品で値引きをする場合にも、1割値引きとするか、1万円値引きとするか、抽選で1000名様に2万円キャシュバックとするか。など
様々な使い方が考えられます。

フレームというのは、表現方法などの枠組みのことで、フレームによって選択が変わるということは、その法則を知ることができればビジネスにも応用できそうです。

顧客が望ましい行動をとるような文章やデザインなどの表現を使うだけで、売上が上がるかもしれないのです。

まさに、診断士にも身に着けたいテクニックの1つというわけです。

ところで、最近のこと。

Iphoneを買替にショップへ。

申込プランでいろんな選択肢があるんですね。

フレーミング効果に惑わされて選択肢を間違えないように熟考するも、どれがお得か判断付かず。

結局、10月まで待って、キャッシュレス決済が一番お得と判断しました。

これって、フレーミング効果の失敗例かもと、ふと思ったしだいです。

posted by ネット田中 at 14:18| 東京 ☁| Comment(0) | 診断士のビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月02日

PPM

PPMは、プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントの略で経営用語です。

縦軸に市場成長率、横軸に相対市場占有率をとって、(高低が、問題児)(高高が、花形)(低高が、金の成る気)(低低が、負け犬)と4象限に分類します。

それぞれ呼び名が凄いですよね。(英語の直訳ですが)

一見、高高の花形が良さそうですが、この事業領域は、ものすごくお金もかかるんです。

ちょうど、今の日本の企業で言うと、東芝メモリーあたりかな。

NAND型フラッシュメモリー世界シェア3位、もちろん成長市場ですが、設備投資も半端なく3年間で1兆円を超すそうです。

4象限で悩みどころが、高低の問題児です。

これ以上の金をつぎ込むか、決断のしどころです。

ソニーのスマホ事業が、これにあたると思います。

ソニー全体の業績は絶好調ですが、スマホ事業は振るわず、世界シェア1%未満です。

令和3年までに事業の立て直しを図るとのこと。逆に言うと、撤退の期限ともなります。

エンターテイメント事業とのシナジーやCMOSセンサーの強みもあり、復活の可能性を秘めていると信じています。

頑張れニッポン製造業と強く応援しています。
ラベル:診断士 経営理論
posted by ネット田中 at 17:52| 東京 ☁| Comment(0) | 診断士のビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月24日

のれん代

M&Aが盛んなようです。

実際の企業価値より高い金額で買収した場合、その差額をのれん代と呼びます。

この、のれん代なるものは、ブランドイメージなど帳簿にのらない付加価値というわけです。

でも、これを見誤ると大変なことになるのは、実例でもあきらかですね。

東芝のウエスティングハウスの買収では、有力視されていた三菱重工を振るい落とし、相場の3倍で落札したのです。

また、日本郵政は、オーストラリアの物流大手を6000億円で買収しました。

後は、ご存知の通り、東芝は倒産の危機に、日本郵政は、なんと4000億円の費用計上し、初の最終赤字となりましたね。

M&Aは、企業が成長を目指す積極性の表れともとられるので、それ自体悪いことではありません。

ただ、企業価値を見誤ると、のれん代が重くのしかかり、減損処理(のれん代を損失として計上)を強いられます。

ちなみに、日本企業で最大ののれん代をを計上している会社は、どこでしょうか。

ソフトバンクの約4兆円とのことです。

M&Aが成功する(している)企業と失敗している企業の違いに法則があるのがお分かりですか。

答えは。。。

それは、創業社長かサラリーマン社長かの違いです。

いかがでしょうか。
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2018年08月14日

生産性の誤解

生産性の意味について誤解が多いように思います。

経営者と話すとコストカットや効率ばかりが頭にあるようで、しっかり説明が必要と感じます。

働き方改革で生産性を向上させようなど政府や新聞紙上でも生産性と言う言葉がよく出てきますね。

最近では、どこぞの国会議員さんが同性愛者を非難して彼ら彼女らには生産性が無いと言い放ちましたが、ここでの生産性は、子供を産む数のことですから、あきれるしだいです。

企業で言う生産性(労働生産性)は、従業員一人当たりの付加価値額で表します。

ポイントは付加価値額で、経常利益に人件費(その他もろもろありますが)を合わせたものと、ざっくりつかんでおくと良いでしょう。

つまり、給与を上げて経常利益が同じなら付加価値額は上がるんですね。

利益が出ても、内部留保に貯めこんで給与に反映しないやり方には疑問を感じます。

働き方改革の本質は、労働時間を減らしつつも、給与を上げられる、企業体質を作り上げることと思うのです。

いかがでしょうか。
posted by ネット田中 at 08:11| 東京 ☀| Comment(0) | 診断士のビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月01日

オープン&クローズ戦略

日経新聞のコラムにオープン&クローズ戦略について記事がありましたので紹介します。

自社が所有するコア技術を公開する手法をオープン戦略と呼び、秘匿し独占する手法をクローズ戦略と呼びます。

両者は、相反する手法ですが、この両方を組み合わせた戦略がオープン&クローズ戦略と呼びます。

有名な事例が半導体チップ製造のインテル社です。

インテル社は、まず、オープン戦略としてパソコンの設計情報をEMS(受託生産企業)に提供し、もう一方、自社の主力事業であるCPUに関しては、徹底して秘匿するクローズ戦略をとったんですね。

で、どうなったか。

これで、パソコンが世界中、爆発的に普及するキッカケになったんです。

普及したパソコンには、CPUが搭載されていて、インテルはいってる!(古い!)でCPU市場を独占し巨万の利益を得ました。

話はそれますが、これがなかったら、鴻海など台湾のパソコン産業は、一大産業になりえなかったと言えるかも。

自社技術の一部をオープンにすることで、市場への参入を誘導し、イノベーションを起こしつつ、コア技術をクローズして、自社利益の最大化に成功した事例です。

このコラムでは、オープンにする技術とクローズするための戦略的な選択を行うことが重要で、また、多くの企業がオープン領域に参入してくることが必要と説いています。

いかがでしょうか。
ラベル:診断士 戦略
posted by ネット田中 at 06:00| 東京 ☀| Comment(0) | 診断士のビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月06日

診断士はフェルミ推定がお好き

仮説や推定を積み重ねて、おおよその数値を計算する方法を『フェルミ推定』と言います。

マイクロソフトのビルゲイツ氏が入社試験に採用したことから、世界的に有名になりました。

診断士も、このフェルミ推定がお好きなようです。

飲食業研究会で店に入ると、途端に、収益換算が始まります。

店舗の広さを目算し、賃貸料を計算。席数と客数から大まかな回転数を計算。食材から食品原価を計算。赤字か黒字か途端に計算します。(本当に当たっているかは別として)

こういう、フェルミ推定ですが、診断士は大好きで自頭力を鍛えるにも有効です。

私も一昨日に入った人気飲食店、オールセルフですがワンコイン(五百円玉)で定食をいただける、ありがたい店。

なんと、30席近くある店内で従業員はたったの1人、会計も含めてですよ。

レイバーコスト(人件費)を最小限に抑えて月間40万円の黒字と推定しました。

このフェミル推定ですが、日本では、『地頭力』という呼び名で紹介され、日本でも流行に。

もともとは、イタリア生まれのノーベル物理学者のエンリコ・フェルミが亡命先のアメリカの大学で学生に出した問題が発祥でこの名が付けられています。

しかし、この考え自体は、マーケティングやビジネス分野では、もともとよく使われていました。

一見つかみどころが無い問題でも、論理的に仮定を組み立てていくと解答にたどりつきます。

記憶力が頭の良さの尺度としてきた、日本の教育にも影響あるかなと、考えさせられます。

さて、貴方もマイクロソフトの入社試験の問題にチャレンジして見てください。

問題:世界にピアノ調律師は何人いますか?

中小企業診断士はフェミル推定が大好きなようです。
posted by ネット田中 at 19:29| 東京 ☀| Comment(0) | 診断士のビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月04日

GDTは情報整理術

GDTは「Getting Things Done」の略でアメリカ人コンサルタントのデビットアレンさんのビジネス書で生まれた理論です。

仕事が忙しく、終わり無く次々と仕事や予定が増え続け、もう気持ちが休まることが無いとういう人にお勧めです。

GTDの大まかな流れです。

1.頭の中の「やりかけの仕事」を「すべて」紙に書き出す

2.それぞれの「やりかけの仕事」について望むべき結果を決める

3.定期的にそれらをレビューする

たった、これだけのことで頭がスッキリしモヤモヤ感が無くなります。

もともとクチコミで広まっている仕事術が、このGTDなのですが、情報整理術とも言えます。

紙とペンさえあれば誰でもすぐに始められ、ストレスから解放される、優れモノなんですね。

知識社会にあって、スケジュールが過密になれば人の頭の中も混乱してしまい、その混乱が、常に仕事に追われるような感じになり、ストレスとなります。

人は「やるべきこと」を「すべて」書き出したリストを持っていませんので「やりかけの仕事」を頭の中に持っている限り、頭の中がスッキリすることが無いのです。

また、人は「やりかけの仕事」について「どこまでやったら終わり」と決めていないことが多いのです。

何を目指しているのかがはっきりしない限り、どんな作業をしたとしてもその仕事が終わることはありません。

貴方もGDTで情報を整理し、ストレスフリーを体感してはいかがでしょうか。
ラベル:診断士 情報整理
posted by ネット田中 at 17:43| 東京 ☀| Comment(0) | 診断士のビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月10日

無意識の選択

人は無意識にいろんな選択をしています。

たとえば、最近、肥ったという方、はて、そんなに食べているわけでもないのに肥るんですね。

肥っている人は必ず消費カロリーより多くの摂取カロリーを取っています。

つまり、消費カロリーが減ったか、もしくは、摂取カロリーが増えたか、のいづれか(または両方)が間違いなく原因です。

人は無意識の選択を繰り返していて、コンビニで自分の好物を買うと、それらは全部、高カロリー食品でした。

な〜んてことがよくあります。

つまり、ダイエットのコツは無意識を意識することが重要で、自分の手帳に自分の行動(食べたものと運動)を記録することを習慣づけると良いですね。

これは、ダイエットに限らず、なりたい自分の目標を達成したい人は、無意識を意識する行動管理が重要となります。

中小企業診断士の合格を目指すという目標を立てた場合、朝起きたら、新聞の経済欄に目を通す、通期時間帯にはスマホで関係メルマガのチェックなど、無意識を意識することをお勧めします。
ラベル:診断士 習慣
posted by ネット田中 at 10:48| 東京 ☀| Comment(0) | 診断士のビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月06日

囚人のジレンマと司法取引

囚人のジレンマとは、ゲーム理論の1例で、中小企業診断士試験でも経済学で寡占の問題や戦略論として登場します。

共犯の2人が警察に逮捕拘留されます。

ともに否認を通せば両者ともに釈放となります。

もし、一方が証言し他方が否認を続ければ証言したほうだけ釈放され、否認を続けたほうは重い刑を受けます。

また、両者が自白した場合には若干の減刑があります。

そろって否認するのが囚人の共通利益ですが、疑心暗鬼に陥り自白する者が出るのです。

リニア中央新幹線をめぐるゼネコン4社の談合事件は、この状況に近く、司法取引によって囚人のジレンマを政策的に再現しています。

4社のうち2社が課徴金減免(リーニエンシー)制度に基づき、違反を公正取引委員会に自主申告しました。

過去の事例では、第1申告者は課徴金だけでなく刑事告発も免れており、事実上の司法取引と言えますね。

まさしく、囚人のジレンマというゲーム理論を政策面で見事に当てはまった事例と言えそうです。

決別宣言しながらも談合疑惑が絶えない業界の体質ですが、課徴金、取引停止、刑事罰などをリスクを考えれば、談合ゲームに加わるメリットは皆無と思うのは私だけなのでしょうか。
posted by ネット田中 at 21:12| 東京 ☁| Comment(0) | 診断士のビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする