2019年08月23日

フレーミング効果

栄養ドリング、タウリン1g配合より1000mg配合とするほうがお得感がありますね。

これをフレーミング効果と呼ぶのですが、行動経済学などの分野で、お馴染みかと。

同じ商品で値引きをする場合にも、1割値引きとするか、1万円値引きとするか、抽選で1000名様に2万円キャシュバックとするか。など
様々な使い方が考えられます。

フレームというのは、表現方法などの枠組みのことで、フレームによって選択が変わるということは、その法則を知ることができればビジネスにも応用できそうです。

顧客が望ましい行動をとるような文章やデザインなどの表現を使うだけで、売上が上がるかもしれないのです。

まさに、診断士にも身に着けたいテクニックの1つというわけです。

ところで、最近のこと。

Iphoneを買替にショップへ。

申込プランでいろんな選択肢があるんですね。

フレーミング効果に惑わされて選択肢を間違えないように熟考するも、どれがお得か判断付かず。

結局、10月まで待って、キャッシュレス決済が一番お得と判断しました。

これって、フレーミング効果の失敗例かもと、ふと思ったしだいです。

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2019年05月02日

PPM

PPMは、プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントの略で経営用語です。

縦軸に市場成長率、横軸に相対市場占有率をとって、(高低が、問題児)(高高が、花形)(低高が、金の成る気)(低低が、負け犬)と4象限に分類します。

それぞれ呼び名が凄いですよね。(英語の直訳ですが)

一見、高高の花形が良さそうですが、この事業領域は、ものすごくお金もかかるんです。

ちょうど、今の日本の企業で言うと、東芝メモリーあたりかな。

NAND型フラッシュメモリー世界シェア3位、もちろん成長市場ですが、設備投資も半端なく3年間で1兆円を超すそうです。

4象限で悩みどころが、高低の問題児です。

これ以上の金をつぎ込むか、決断のしどころです。

ソニーのスマホ事業が、これにあたると思います。

ソニー全体の業績は絶好調ですが、スマホ事業は振るわず、世界シェア1%未満です。

令和3年までに事業の立て直しを図るとのこと。逆に言うと、撤退の期限ともなります。

エンターテイメント事業とのシナジーやCMOSセンサーの強みもあり、復活の可能性を秘めていると信じています。

頑張れニッポン製造業と強く応援しています。
ラベル:診断士 経営理論
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2018年11月24日

のれん代

M&Aが盛んなようです。

実際の企業価値より高い金額で買収した場合、その差額をのれん代と呼びます。

この、のれん代なるものは、ブランドイメージなど帳簿にのらない付加価値というわけです。

でも、これを見誤ると大変なことになるのは、実例でもあきらかですね。

東芝のウエスティングハウスの買収では、有力視されていた三菱重工を振るい落とし、相場の3倍で落札したのです。

また、日本郵政は、オーストラリアの物流大手を6000億円で買収しました。

後は、ご存知の通り、東芝は倒産の危機に、日本郵政は、なんと4000億円の費用計上し、初の最終赤字となりましたね。

M&Aは、企業が成長を目指す積極性の表れともとられるので、それ自体悪いことではありません。

ただ、企業価値を見誤ると、のれん代が重くのしかかり、減損処理(のれん代を損失として計上)を強いられます。

ちなみに、日本企業で最大ののれん代をを計上している会社は、どこでしょうか。

ソフトバンクの約4兆円とのことです。

M&Aが成功する(している)企業と失敗している企業の違いに法則があるのがお分かりですか。

答えは。。。

それは、創業社長かサラリーマン社長かの違いです。

いかがでしょうか。
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2018年08月14日

生産性の誤解

生産性の意味について誤解が多いように思います。

経営者と話すとコストカットや効率ばかりが頭にあるようで、しっかり説明が必要と感じます。

働き方改革で生産性を向上させようなど政府や新聞紙上でも生産性と言う言葉がよく出てきますね。

最近では、どこぞの国会議員さんが同性愛者を非難して彼ら彼女らには生産性が無いと言い放ちましたが、ここでの生産性は、子供を産む数のことですから、あきれるしだいです。

企業で言う生産性(労働生産性)は、従業員一人当たりの付加価値額で表します。

ポイントは付加価値額で、経常利益に人件費(その他もろもろありますが)を合わせたものと、ざっくりつかんでおくと良いでしょう。

つまり、給与を上げて経常利益が同じなら付加価値額は上がるんですね。

利益が出ても、内部留保に貯めこんで給与に反映しないやり方には疑問を感じます。

働き方改革の本質は、労働時間を減らしつつも、給与を上げられる、企業体質を作り上げることと思うのです。

いかがでしょうか。
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2018年08月01日

オープン&クローズ戦略

日経新聞のコラムにオープン&クローズ戦略について記事がありましたので紹介します。

自社が所有するコア技術を公開する手法をオープン戦略と呼び、秘匿し独占する手法をクローズ戦略と呼びます。

両者は、相反する手法ですが、この両方を組み合わせた戦略がオープン&クローズ戦略と呼びます。

有名な事例が半導体チップ製造のインテル社です。

インテル社は、まず、オープン戦略としてパソコンの設計情報をEMS(受託生産企業)に提供し、もう一方、自社の主力事業であるCPUに関しては、徹底して秘匿するクローズ戦略をとったんですね。

で、どうなったか。

これで、パソコンが世界中、爆発的に普及するキッカケになったんです。

普及したパソコンには、CPUが搭載されていて、インテルはいってる!(古い!)でCPU市場を独占し巨万の利益を得ました。

話はそれますが、これがなかったら、鴻海など台湾のパソコン産業は、一大産業になりえなかったと言えるかも。

自社技術の一部をオープンにすることで、市場への参入を誘導し、イノベーションを起こしつつ、コア技術をクローズして、自社利益の最大化に成功した事例です。

このコラムでは、オープンにする技術とクローズするための戦略的な選択を行うことが重要で、また、多くの企業がオープン領域に参入してくることが必要と説いています。

いかがでしょうか。
ラベル:診断士 戦略
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2018年05月06日

診断士はフェルミ推定がお好き

仮説や推定を積み重ねて、おおよその数値を計算する方法を『フェルミ推定』と言います。

マイクロソフトのビルゲイツ氏が入社試験に採用したことから、世界的に有名になりました。

診断士も、このフェルミ推定がお好きなようです。

飲食業研究会で店に入ると、途端に、収益換算が始まります。

店舗の広さを目算し、賃貸料を計算。席数と客数から大まかな回転数を計算。食材から食品原価を計算。赤字か黒字か途端に計算します。(本当に当たっているかは別として)

こういう、フェルミ推定ですが、診断士は大好きで自頭力を鍛えるにも有効です。

私も一昨日に入った人気飲食店、オールセルフですがワンコイン(五百円玉)で定食をいただける、ありがたい店。

なんと、30席近くある店内で従業員はたったの1人、会計も含めてですよ。

レイバーコスト(人件費)を最小限に抑えて月間40万円の黒字と推定しました。

このフェミル推定ですが、日本では、『地頭力』という呼び名で紹介され、日本でも流行に。

もともとは、イタリア生まれのノーベル物理学者のエンリコ・フェルミが亡命先のアメリカの大学で学生に出した問題が発祥でこの名が付けられています。

しかし、この考え自体は、マーケティングやビジネス分野では、もともとよく使われていました。

一見つかみどころが無い問題でも、論理的に仮定を組み立てていくと解答にたどりつきます。

記憶力が頭の良さの尺度としてきた、日本の教育にも影響あるかなと、考えさせられます。

さて、貴方もマイクロソフトの入社試験の問題にチャレンジして見てください。

問題:世界にピアノ調律師は何人いますか?

中小企業診断士はフェミル推定が大好きなようです。
posted by ネット田中 at 19:29| 東京 ☀| Comment(0) | 診断士のビジネス理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月04日

GDTは情報整理術

GDTは「Getting Things Done」の略でアメリカ人コンサルタントのデビットアレンさんのビジネス書で生まれた理論です。

仕事が忙しく、終わり無く次々と仕事や予定が増え続け、もう気持ちが休まることが無いとういう人にお勧めです。

GTDの大まかな流れです。

1.頭の中の「やりかけの仕事」を「すべて」紙に書き出す

2.それぞれの「やりかけの仕事」について望むべき結果を決める

3.定期的にそれらをレビューする

たった、これだけのことで頭がスッキリしモヤモヤ感が無くなります。

もともとクチコミで広まっている仕事術が、このGTDなのですが、情報整理術とも言えます。

紙とペンさえあれば誰でもすぐに始められ、ストレスから解放される、優れモノなんですね。

知識社会にあって、スケジュールが過密になれば人の頭の中も混乱してしまい、その混乱が、常に仕事に追われるような感じになり、ストレスとなります。

人は「やるべきこと」を「すべて」書き出したリストを持っていませんので「やりかけの仕事」を頭の中に持っている限り、頭の中がスッキリすることが無いのです。

また、人は「やりかけの仕事」について「どこまでやったら終わり」と決めていないことが多いのです。

何を目指しているのかがはっきりしない限り、どんな作業をしたとしてもその仕事が終わることはありません。

貴方もGDTで情報を整理し、ストレスフリーを体感してはいかがでしょうか。
ラベル:情報整理 診断士
posted by ネット田中 at 17:43| 東京 ☀| Comment(0) | 診断士のビジネス理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月10日

無意識の選択

人は無意識にいろんな選択をしています。

たとえば、最近、肥ったという方、はて、そんなに食べているわけでもないのに肥るんですね。

肥っている人は必ず消費カロリーより多くの摂取カロリーを取っています。

つまり、消費カロリーが減ったか、もしくは、摂取カロリーが増えたか、のいづれか(または両方)が間違いなく原因です。

人は無意識の選択を繰り返していて、コンビニで自分の好物を買うと、それらは全部、高カロリー食品でした。

な〜んてことがよくあります。

つまり、ダイエットのコツは無意識を意識することが重要で、自分の手帳に自分の行動(食べたものと運動)を記録することを習慣づけると良いですね。

これは、ダイエットに限らず、なりたい自分の目標を達成したい人は、無意識を意識する行動管理が重要となります。

中小企業診断士の合格を目指すという目標を立てた場合、朝起きたら、新聞の経済欄に目を通す、通期時間帯にはスマホで関係メルマガのチェックなど、無意識を意識することをお勧めします。
ラベル:診断士 習慣
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2018年03月06日

囚人のジレンマと司法取引

囚人のジレンマとは、ゲーム理論の1例で、中小企業診断士試験でも経済学で寡占の問題や戦略論として登場します。

共犯の2人が警察に逮捕拘留されます。

ともに否認を通せば両者ともに釈放となります。

もし、一方が証言し他方が否認を続ければ証言したほうだけ釈放され、否認を続けたほうは重い刑を受けます。

また、両者が自白した場合には若干の減刑があります。

そろって否認するのが囚人の共通利益ですが、疑心暗鬼に陥り自白する者が出るのです。

リニア中央新幹線をめぐるゼネコン4社の談合事件は、この状況に近く、司法取引によって囚人のジレンマを政策的に再現しています。

4社のうち2社が課徴金減免(リーニエンシー)制度に基づき、違反を公正取引委員会に自主申告しました。

過去の事例では、第1申告者は課徴金だけでなく刑事告発も免れており、事実上の司法取引と言えますね。

まさしく、囚人のジレンマというゲーム理論を政策面で見事に当てはまった事例と言えそうです。

決別宣言しながらも談合疑惑が絶えない業界の体質ですが、課徴金、取引停止、刑事罰などをリスクを考えれば、談合ゲームに加わるメリットは皆無と思うのは私だけなのでしょうか。
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2017年12月29日

イノベーションのジレンマ

近年、フィンテック(金融とIT技術が融合したサービス)分野でイノベーションのジレンマが顕著にみられます。

イノベーションのジレンマは、クリステンセンが提唱した経営理論です。

既に事業を確立した企業は、現在のものを改良することに注力してしまいがちで、新興企業は既存のものにこだわらないことから「破壊的イノベーション」をもたらすことで、既存企業を追い越す事象を言います。

直感的にも、私たちは、新しいものの普及は先進国が早く、その後に発展途上国に拡がっていくと考えがちですね。

しかし、例えばフィンテックの一つのキャッシュレス分野では、英国・米国が確かに先行しましたが、中国やインド、それにアフリカ等の途上国でもスマホの普及を背景に進んでいます。

一方で日本・ドイツといったATM網など銀行サービスが充実していた国はむしろ遅れているのです。

また、韓国のように積極的な推進策を実施した場合、大きく状況が変わることもあります。

かつては、イノベーションの伝播は先進国から途上国という流れが多かったのですが、イノベーションの進み方・普及は社会事情を反映し、単純な公式と異なるケースが多くみられるようになりました。

そうなると日本が中国・インドといった資本主義の導入が遅かった国々に大きく差をつけられる可能性も十分にありますし、キャッシュレスなどの決済分野では、すでに遅れが見られます。

従来のものが便利なため新しいものの普及が遅れるようなケースですね。

日本は、コツコツと改善が得意ですが、革新(イノベーション)は不得意と言われています。

現状の便利さ、豊さゆえのイノベーションのジレンマですが、これも受け入れつつ、得意な分野に特化してはと思うのですが、いかがでしょうか。
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2017年11月12日

現預金211兆円の驚き

日本銀行によると、日本企業が保有する現金と預金の合計額は211兆円と過去最高だそうです。

1年前より7%多いというのですが、アベノミクスの好景気も企業の内部留保に貯まるのみで従業員給与は全く伸びていません。

トリクルダウンをねらった大手企業への優遇政策も破たんしていると思うのは私だけでしょうか。

絶頂のトヨタ自動車の自由に使える現金が9兆円まで膨れ上がりましたが、これでも、設備投資も控えめ、賃上げも控えめにして、尚且つ、不況時の調整弁とするために非正規従業員の正規化にも後ろ向きです。

トヨタの9兆円がいかに大きいかというと、半年間1台も車が売れなくても借り入れせず経営ができるレベルです。

中小企業診断士が中小事業者から手元資金はどの程度あれば盤石でしょうか?と問われると、業種にもよりますが、月商の3か月分を目安にとしますから、このトヨタの9兆円がいかに過剰かが見て取れます。

不況時の耐性を強くする守りの経営も否定はしませんが、これでは、日銀がいくら金融緩和したって消費に回らない理由が良く理解できました。

攻めと守りは、自動車のアクセルとブレーキになぞられます。

トヨタだけに、上手に運転していただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。
ラベル:資金 診断士
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2017年10月14日

選択と集中の功罪

企業には、ヒト、モノ、金、情報などの経営資源を持ちます。

その資源を投入して、企業活動を行うわけですが、どこに、どれだけ投入するかが問題となります。

昨今、『選択と集中』という言葉が当たり前のように使われ、また、自明で正論のように扱われますね。

私としては、行き過ぎな考えには、違和感を持ちます。

シャープは液晶に集中したことで経営に生きずまり鴻海に吸収され、東芝は半導体と原子力に経営資源を集中し危機的な状況を迎えています。

『選択と集中』での成功例では、IBMの事例が有名ですね。

サービス事業に集中することを決断したガースナーという経営者が、大型汎用コンピュータの優位性に胡坐をかき赤字に急転落したIBMの救世主となりました。

また、『選択と集中』は強い痛みを伴います。

IBMは製造業からサービス業への大転換を行う過程で、当時、世界40万人の社員を半分にしたのですから、とても辛い決断だった思います。

当たり前のように言われる『選択と集中』は結してたやすいことでは無く、そこにはリスクもあるのです。

当たりはずれが大きいというリスクでは、先の日本企業やIBMの事例の通りですし、どうしても長期的視野が欠け、目先の利益優先になりがちになる点も注意が必要です。

得意分野を選択し、そこに資源を集中するには、卓越した経営者の力量を必要とします。

いま、日本に足りないものは、この卓越した経営者では無いかと思うのですが、いかがでしょうか。
ラベル:診断士 経営
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2017年10月01日

訪問販売は営業の基本

訪問販売には鉄則があるそうです。

ビジネス理論にも多種多様な理論がありますが、経験則に基づいた理論や法則もたくさんあるんですね。

『200分の1の法則』というのをご存知でしょうか。

200軒まわれば1軒は売れるという法則を200分の1の法則と言うそうです。

厳密に200軒が正しいかどうかは別として、ある数をこなさなければ、どんな優秀な営業マンでも売れないと言うことになります。

逆の見方をすれば、経験不足の営業マンでも200軒まわれば1軒は売れるお客にたどりつくことができます。

では、ベテラン(売れる営業)と新人(売れない営業)の違いは何でしょうか?

ズバリ、たどり着く早さにあると思います。

ベテラン営業は、長年の経験で訪問先での反応から売れるか否かを瞬時に判断できると言います。

だから、ベテラン営業は断られ上手または気持ちよく断られるすべを知っています。

けっして顧客に無理強いしたり、話を長引かせたりしません。

なるほど、ベテラン営業は、『断られ上手で気持ちよく断られる』、とても理にかなった説だと感心しました。

200から1を、いかに、早く見つけるか。

訪問販売営業の事例で、この法則を説いていますが、営業という職種の全てに共通するものと思えます。

ただ、確率が違ったり、判断の条件が違うだけなのです。

そういう意味で、訪問販売は営業の基本と思うのですが、いかがでしょうか。
ラベル:診断士
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2017年09月23日

ピーク・エンドの法則

ピーク・エンドの法則とは、あらゆる経験の楽しいと思う記憶は、ピーク時と終了時の度合いで決まるという法則のことです。

ダニエル・カーネマンというアメリカのノーベル学者が提唱しました。

カーネマンの専門分野は経済学と認知科学を統合した行動ファイナンス理論で、アメリカの心理学者であり行動経済学者なのです。

この理論はビジネスや実生活でも生かされている、とても面白い理論と言えます。

たとえば映画などでも、強く記憶に残るのは、最高の見せ場のシーンと、最後のラストシーンですね。

終わりよければすべてよし、という諺がありますが、確かに当たっています。

他にも実生活の中で事例がたくさんあります。

例えばデートです。

散々なアクシデントだらけのデートでも、最高潮に盛り上がる1シーンと最後の別れの場面で良い印象があれば、それが、全ての記憶となるんですね。

逆も真なりで、どんなに途中経過が良くても、最後を誤ると最悪の印象に代わってしまいます。

ビジネスシーンの例で言えばメールや接待会食、商談交渉などがあげられます。

好印象を残しながら、自分と相手のつながりを強くするには、最後のエンドが大切であり、そのピークには感動を与えるサプライズが必要なんです。

印象が薄いと言われる方や頑張っているのに成果につながらなとお嘆きのビジネスマンの皆さんに提案します。

このピーク・エンドの法則を念頭に置いてコミュニケーションの方法やストーリーを組み立ててみてはいかがでしょうか。
posted by ネット田中 at 09:23| 東京 ☔| Comment(0) | 診断士のビジネス理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月08日

カフェのコスト戦略

先日はノマドワーカーについて記事にしましたが、一番の居場所(仕事場所)は、やっぱりカフェでしょうね。

私のお気に入りは、ドトールコーヒー店ですが、通勤途中に立ち寄るので、癖で仕事でも、自然と慣れた、このチェーン店を選んでしまいます。

コーヒー1杯200円台ですから、ほんと、お手頃になりました。

ところで、マクドナルドですが、コーヒー一杯、なんと100円なんですね。

驚きです。

これで採算合うんでしょうか。

マイケル・ポーターという人は、商売の基本戦略を3つにわけました。

コストリーダーシップ戦略、差別化戦略、集中化戦略の3つです。

カフェでいうと、ドトールとマックがコストでスターバックスが差別化、駅ナカ店やホテルラウンジが集中化といったところでしょうか。

実社会では、コストも優位にたって、尚且つ、差別化や集中化を行っている中小企業もたくさんあります。

先のドトールとマックですが比較すると、接客レベルは同等で高いのですが、落ち着き度では、子供がいない分ドトールかな。

皆様のお好きなカフェはどちらでしょうか。
ラベル:ポーター 診断士
posted by ネット田中 at 14:35| 東京 ☀| Comment(0) | 診断士のビジネス理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月25日

パレートとロングテール

顧客の上位20%で売上高の80%を占めている場合を20-80法則またはパレートの法則と言います。

これって、実際にパレートさんがそう言ったのではなく、どちらかと言うと経験則から導き出されたものです。

ビジネスの世界では、物事を重要なものから処理したり、改善効果の高いものから着手するのが王道とされていますが、パレートの法則は、こうした優先順位付けに大いに役立つんですね。

この法則を利用した管理手法をパレート分析と言いますが、診断士の試験ではABC分析として最重要事項の一つとなります。

ABC分析は、例えば、累積売上高割合が全体の70%を占める商品群をAとし、70%〜90%の商品群をB、90%〜100%の商品群をCという様に分類します。

そして、売上高への貢献度の高いA群に分類された商品は、商品発注、在庫管理、販売管理などにおいて重点的に管理し、逆にC群は簡易な管理でとどめようということになります。

これって、とても理解しやすいし、納得感がありますね。

ただ、このリアル店舗を前提とした管理手法に対して、ネット販売の時代が到来したことで、重要と位置付けたA群に対してC群が注目されてきました。

これがロングテール論です。

ネット販売では、在庫管理に力を入れる必要も無く、リアル店舗と違い、各段に多数の商品を扱えるからです。

C群はグラフにすると恐竜の尻尾のように少ない売上をたくさんの商品で構成されていて、管理の手間が省ければ、おいしい商品群と言えるのです。

パレート分析(ABC分析)は取扱商品を重要度で分類する優れた管理手法ですが、ネット販売の特徴である、検索機能と在庫コストの減少によって、C群に属する商品が増え、全体の売上高に与える影響が大きくなってきています。

これからは、ABC分析に加えて、ロングテールを意識し、商品とユーザとの出会いをどのように作るかが課題となってくるでしょうね。

いかがでしょうか。
ラベル:診断士 経営 分析
posted by ネット田中 at 14:42| 東京 ☀| Comment(0) | 診断士のビジネス理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月20日

強者の戦略と弱者の戦略

軍事戦略で使われていた理論を経営に置き換えたもので、日本で最も良く知られているのが『孫子の兵法』ですが、最も現実的に取り入れられているのが『ランチェスター戦略』です。

ランチェスター戦略では、大企業がとるべき戦略を「強者の戦略」として、中小企業がとるべき戦略を「弱者の戦略」と名付け、両方の立場から経営戦略(特に営業戦略)について説明しています。

ただ、単純に「強者の戦略」といっても大企業であればどの企業でも強者であるわけではなく、中小企業でも、ある分野では強者になることができますし、逆に、トヨタ自動車のような超大手企業でも、ある分野では弱者になることもあります。

ランチェスターというのは、イギリス航空工学の専門家、ランチェスター氏の名前からきています。

彼は、第1次世界大戦を通して、戦い方における兵力の割合と損害量の関係を研究し、2つの法則性を提言しました。

孫子の兵法との違いは、戦争戦略をはじめて科学的に分析したことです。

また、2つの法則と言うのが、とてもシンプルな法則なのです。

第1法則は、兵器の性能が同じならば、兵士が多いほうが勝つ。

第2法則は、兵力の多い軍隊が、少ない軍隊に勝つ。

企業戦略に応用されたのが、第2次大戦後、フォルクスワーゲン社をカナダ進出に導いたとされています。

日本では60年代に田岡信夫氏という経営コンサルタントがランチェスター戦略をモデルに販売における競争戦略を構築したのが始まりです。

ランチェスター戦略の最大の特徴は、強者と弱者の戦い方の違いを提示しているところです。

強者の基本戦略は、広域で総合戦、集団型の戦い、短期決戦、圧倒的な兵力(営業力)です。

一方、弱者の基本戦略は、接近戦、一騎討ち、一点集中となります。

先にも言いましたが、必ず強者の大企業が勝つわけでは無く、ある市場では強者でも別の市場では弱者となるところが、大企業、中小企業問わず、経営に活用されている点です。

貴方の会社では、どちらの戦法を採用しますか?強者でしょうか?弱者でしょうか?

そう、自社のポジションをしっかり把握するのが先なんですね。

いかがでしょうか。
ラベル:経営理論 診断士
posted by ネット田中 at 10:17| 東京 ☁| Comment(0) | 診断士のビジネス理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月17日

人手不足と賃金

人手不足になると需要と供給のバランスで賃金が上昇します。

これは診断士ならずとも常識の理論として定着していますが、昨今、あたりまえのことが、そうならないということが多々あるんですね。

ニュース番組で新橋サラリーマンに街頭インタビュー、実感を尋ねると、たいてい否定的な答えが多いようです。

コメンテータは、企業が内部留保(いわゆる会社の貯金)に重きを置き、従業員をないがしろにしていると憤っています。

本当に、それが要因なのと?チョット私なりに分析をしてみました。

まず、そもそも賃金は上がっていないの?

これには、とうても興味深い統計があって、着実に賃金が上昇しているんです。但し、パート、アルバイトです。

ようは、非正規従業員の賃金は上昇していて、正規従業員が頭打ちというのが実情のようです。

なら、どうして非正規従業員の上昇分が統計上見えないかというと、答え、非正規の比率が増えて、その影響を相殺しているんですね。

もう一つ、意外な事実が。

総労働時間が減っているんです。

過労死になりそうなくらいな長時間労働者がいる反面、短時間労働を良しとして働く人も多いということです。

短時間労働者では、シニアの方や主婦の方が多いのです。

統計上の賃金のカラクリが自分なりに見えてきた中で、問題は、この傾向を良しとするかなんです。

多様な働きかたを推進する安部政権の思惑には一致しますね。

問題は、多様な働き方が自分の意志によるものかが大事かと。

このあたりは、注意深く、見守りたいと思うのです。
ラベル:診断士 給与 雇用
posted by ネット田中 at 13:36| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 診断士のビジネス理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月20日

粗大ゴミと景気動向

2012年12月に始まった景気回復は2017年3月までで52カ月となり、51カ月間だったバブル経済期を抜き戦後3番目、57カ月間続いた「いざなぎ景気」も抜きそうな感じです。

アベノミクス効果という意見もあれば、いやいや、アメリカや中国の海外景気のおかげと見る向きもあります。

そんな中、今後3〜4年先まで耐久消費財需要が伸びるとの分析があります。

その根拠が、なんと「粗大ゴミ」なんですね。

東京23区の1作業日当たりの粗大ゴミが、戦後1番長い景気「いざなみ景気」の景気局面に似ていて、粗大ゴミの動きは耐久消費財の動きを裏面から見るようなもです。

そう言えば、2009年〜2011年にかけ家電エコポイント制度が実施されましたね。

家電の平均使用年数は8〜10年程度のようですから、確かに、今年あたりから買い替え需要期にピッタリはまります。

エコポイントで買った我が家の液晶テレビも、そろそろ4Kテレビに切り替えごろでしょうか。

思案中です。
posted by ネット田中 at 12:39| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 診断士のビジネス理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月24日

空を見て傘を持つ

コンサル会社のマッキンゼーで使われていたという、ちょっとユニークなビジネス理論を紹介します。

それは、空・雨・傘という理論です。

空は客観的事実、雨は解釈、傘は行動です。

情報を客観的事実と、解釈、行動に分類整理することで行動に至る理由が明確になり正しい判断をくだせると言うことです。

空が曇ってきた。これは客観的事実ですよね。でも、だから雨が降りそうだと考えるのは、その人の解釈なのです。

そして、だから傘を持って行こうという行動に移るわけです。

ただ、解釈と事実が混同するケースが沢山あります。

例えば、売上が落ちているので、値引きをしよう。と提案しました。

空・雨・傘の理論に当てはめると、売上が落ちていることは、空で客観的事実です。

ただ、だから、値引きをしましょうと傘の行動に移っています。

売上減少という事実を解釈と混同しているんです。

売上減少の原因が価格設定だと解釈すれば、この行動は理解できます。

また、日常の議論の中でも、自分の解釈をさも客観的事実のように発言する人がいますよね。

三つの要素を複数洗い出し、分類整理しながら対応策をとっていくのが重要となります。

結構、使えると思うのですが。

ちょっと意識して、この理論を活用してみてはいかがでしょうか。



posted by ネット田中 at 10:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 診断士のビジネス理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする