春闘が始まりましたね。
嘱託雇用の私には直接の関係はありませんが、診断士として経営者側視点に立てば考えるところ多々あり。
日本型雇用の三種の神器、、古いと言われても、、まだ残ってますよね。
年功序列、終身雇用、三つめが企業内組合。
企業内組合が経営者にベースアツプを要求するのが春闘です。
今や、DX時代、人材獲得競争も海外企業との競争となりますが、国内競争も激しく、
ここらあたりが、労使交渉の論点になりそうです。
職種に応じたベースアツプ交渉もありになりそうです。
この職種に応じた賃金を人事制度にしたのがジョブ型人事と言います。
各ポストに必要な知識や経験、能力、資格を職務記述書に明記して、
これに当てはまる人材を年齢にかかわらず起用するのが特徴です。
この制度、良いかと思うのですが、
課題は、今まで年功序列で働いてきた流れや制度、能力が見合っていない人との雇用契約をどうするか。
20代の低い賃金、ようやく中堅どころとなり賃金カーブが右肩上がりになるころに。
当人からすれば、痛い、悔しいという気持ちはわかります。
そこで、なんらかの金銭解決が図られることになるんでしょね。
ただ、これって支払う余力のある会社だけで、そんなに多くもなく。
診断協会会合で、こんな意見がありました。なるほどと思い。
そもそも、日本の労働基準法は、労働時間に対する賃金支払いを原則にしているため、成果の概念はないとのことです。
このため、ジョブ型を採用するにしても、職務記述書に求める能力を明示し、人を当てはめるだけではNGとなります。
現行の法令に沿った運用が求められるとのことです。
そう、法規制の壁が。
年功序列、終身雇用といった日本型雇用慣行のメリットも活かした上手い制度が無いものか。
今年の春闘に注目したいと思うのです。