一昨日、リサイクルビジネスの勉強会に参加しました。
東京都家電リサイクルへのIT支援経験もあり、とうても興味深い分野。
備忘録かねて記事にします。
1.ゴミ排出量は減っている
国内では、人口減少と各種リサイクル制度の整備による3Rの取組で廃棄物の総排出量は減少しており、
リサイクル市場の成長には限界があり、シュリンクしていくことに。
2.市場は海外へ
企業の海外生産の拡大と世界での廃棄物量の増加を踏まえ、海外需要の獲得が重要となります。特にアジア圏。
3.新興国の現状
経済発展の一方で、リサイクル制度の整備が不十分であることから、廃家電等の法整備に取り組み始めています。
健康被害、資源損失が発生して社会問題化するなど、廃棄物が適正に処理されているとは言えない状況も。
4.日本の強み
メタルリサイクル技術に強みがあり、物理選別技術、化学分離技術の特許出願の上位を占めている。
運用ノウハウを含め。
5.競合プレイヤ
欧米等では回収・中間処理から最終処分まで一括して行う大企業が多い。
材料となる廃棄物回収先から再資源販売先を含めたビジネスモデルが確立していて、
そのために、スケールメリットを活かした大規模なビジネス展開が可能となっています。
年間売上3兆円規模の事業者が存在しています。
例として、欧米メジャーのヴェオリア。
中国で危険廃棄物の無害化処理、シンガポールで廃棄物処理を行っています。
一方、国内企業の廃棄物処理・リサイクル産業は、中小事業者が多い。
各専門事業者が、廃棄物処理から販売は廃棄物処理業者が業界横断で担当し、規模も大手で年間売上規模が数百億円程度となっています。
6.今後の方向性
国内リサイクル市場はシュリンクしていくなか、市場拡大する海外への参入が望まれる。
強みのメタルリサイクル技術と運用ノウハウを生かし、他の企業との連携し取り組むことが重要でとなる。
人口が減少するってことは、産業分野では、こんなところにも影響があるんですね。
中小企業が多い産業廃棄物処理にも。