生産性って何なのと聞かれると、一人当たりの付加価値額となります。
付加価値額は、おおよそ営業利益に人件費と減価償却費を足したもの。
製造業では、ほぼ粗利となります。
わかりやすく、生産性向上の取り組み例に、ムダの削減があります。
ムダな時間を見つけて削り、その時間を他の仕事にあてれば、単位時間あたりの効率があがります。
ここが経済の難しいところで、生産性があがったので、早く帰りましょう。
当然、残業なんてなしでね。
残業代が減るわけですから従業員の総賃金も減り、消費が伸びないというシナリオもあります。
時間軸から行くと先に、人手不足で労働単価が上昇(給与があがる)するのでしょう。
まあ、そう単純ではないと思いますが賃金は上昇に向かうと予想しますが。
問題は、中小企業事業者が耐えられるかです。
多少の賃金上昇くらいに耐えられない会社は、そもそもダメと批判する方もありますが。
ただ、人件費比率の高い事業者にとっては、ものすごく厳しい問題です。
また、国内需要産品は耐えられるかも(国内で競合するので)しれませんが、海外産品で世界と競争する会社にとっては厳しい時代になりそうです。
昨日、ニュースを見ると最低賃金についての議論が始まったようです。
生産性向上と見合った賃金水準に向かうことになるのでしょうか。
注目したいと思います。