世界経済がいよいよ下降局面へ、と言いながら、日経平均は22000円の大台に。
本当に経済って読めませんね。
EU、中国も含め世界中が利下げに走る中、『流動性のわな』というキーワードが多くのメデイアで登場しました。
昔、診断士試験の経済学で習った覚えがあります。
景気回復のために利下げするのですが、そう単純な話でもなさそうです。
世界各国の中央銀行は、景気が悪化した場合、金利を低下させて「金融緩和」を行います。
金利が下がれば借金が容易となり企業の設備投資が増加、個人の消費も増えて、景気が上向き万々歳と。
これって、要は、人間の心理に期待しているんですね。
しかし、これがずっと続くと心理的インパクトが弱まり、投資や消費を増やすことにはなかなかつながりません。
金利を引き下げ続けることでその効果がなくなってしまうことを『流動性のわな』と言います。
経済が金利に対して不感症になってしまうんですね。
異次元の金利政策を続ける日本は、たしかに、流動性のわなに罹ったと言えそうです。
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