2019年04月07日

オープン戦略トヨタの決断

ビックリしましたね。

トヨタがHV技術を開放するとしました。

環境対策車で強みを持つ虎の子技術。

これをあえて開放し、普及を狙う戦略です。

企業経営理論でオープン戦略は学習しますね。

また、IT関連企業で、よく取られる戦略です。

スマートフォンOSで、アップルはiOSでクローズ戦略を取り、グーグルはアンドロイドでオープン戦略を取ります。

日本は伝統的に?クローズ戦略を取りがち。(私見です)

昔、NECがパソコンPC98でガリバーと言われた時代、MS-DOS登場で敗退。

NTTのiモードもブームになりましたが、同じ運命に。

また、オープン戦略は、何もハイテク分野での戦略だけではありません。

この起源をたどると、1800年代のアメリカのゴールドラッシュ時代。

幸運にも自分の農地に砂金が取れた人物のとった戦略がオープン戦略と言われています。

自分で砂金を取らずに、入場料をとったのです。賢い!

どちらが優れた戦略かは、市場での地位や経営資源などで異なりますので、これ自体に優劣はありません。

また、たとえ強力な経営資源があっても、戦略を間違えると残念な結果になるのは過去の事例からも読み取れますね。

とかく日本企業が苦手?とされるオープン戦略。

そんな中にあって、トヨタの決断。

その今後に注目したいと思うのです。
posted by ネット田中 at 11:35| 東京 ☀| Comment(0) | 診断士の経済問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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