恒例の基調講演は、西武信用金庫 理事長 落合寛司 様
講演テーマ「金融機関トップとしても中小企業企業診断士に期待すること」です。
ご自身も中小企業診断士資格保持者であり、金融情勢から自行の診断士と連携した中小企業支援について様々なお話をいただきました。
硬いお話かなと思いきや、とても引き込まれる語りで90分あっというまの講演でした。
強く印象に残った話を2点紹介します。
一点目は、中小企業事業者支援にAI(人工知能)を挙げた点です。
AIは、何度かブームと収束を繰り返し、バズワードとしても有名ですが、本格的な普及期に入ったとしています。
AIは大企業だけのものでなく、中小企業にも普及を促したいとのことで、その支援者として専門家としての診断士に期待したと語っています。
AIは、私自身の専門範囲であることから、まさか、地域金融機関トップからAIが飛び出すとは思いもよらなかったのです。
二点目は、成功報酬型のコンサル支援を望むとの発言です。
コンサル提案を受けても、成果が見通せない中では、はなかなか依頼できないのが実態とのこと。
例えば、営業利益10%アップで上がった利益の数%を報酬とする。
ライザップではありませんが、プロとして結果にコミットしなさいというのです。
私の知る限り、補助金申請支援、公的機関支援、顧問契約、講演・執筆が診断士の4大業務かなと。
個々の企業の経営課題と向き合って、結果にコミットできる診断士がどれだけいるだろうかと、自身にも振り返り考えるに。
年初から胸に刺さる賀詞交歓会でした。
【関連する記事】