著作権の保護期間が本日30日から死後50年から70年に延長されます。
新聞やニュースでは、あまり、話題になっていないのが不思議ですね。
この延長の過程では、賛否両論ありましたが、大きな議論にもならずに、ひっそりと法案化されたのも事実です。
賛成派は、権利者の保護をうたい子孫にもその恩恵をと、反対派は、過去の作品を利用した新たな創作がしにくくなり、文化の発展を妨げると主張します。
両論もっともなところがありますが、平均寿命の延びや先進各国が70年としている中、世界の潮流に従ったようです。
ところで、著作権が消滅したパブリックドメインの書籍をファイルにし、ネット上でフリー公開しているサイトがあります。
青空文庫 https://www.aozora.gr.jp/
この保護期間延長は、TPP11(環太平洋経済連携協定)の発行に合わせてスタートします。
すでに旧保護期間(50年)を経過している作品は延長されません。
従って、1967年没の山本周五郎の作品(昔よく読みました。良い作品がたくさん)は、2017年末に消滅し、1972年没の川端康成の作品は、2042年まで保護されます。
この延長、文化大国にとってはコンテンツを輸出する場合、使用料収入が増えるので大歓迎ですね。
日本政府も、このあたりの算段があっての法改改正かなと。
ちょっと深読みしすぎでしょうか。
2018年12月30日
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