昨日は、協会のベンチャーファイナンス研究会にスポット参加させていただきました。
『新しい資金調達手段クラウドファンディングの活用』と題して、実際に資金調達された会社社長をお招きして、お話を伺う機会を得ました。
クラウドファンディングと言えば、私には、寄付型や購入型が思い浮かぶのですが、株式型というのも登場しているのですね。
登壇された社長は、これで2000万円の資金調達を実現されたそうです。
クラウドファンディング利用の動機はというと、自分の信用力を試したかったとのこと。
自分の事業が周りから見て、どれだけ信頼されて、評価されているのかを測りたかったのです。
もちろん、事業資金としての利用目的もあり、主要事業のホテルハウスキーピングが年々、事業拡大しているなかでの活用となりました。
募集期間は2か月、募集当初は低迷していましたが残り2週間を切ったところで、100%超に至り成立したそうです。
ちなみに、不成立(応募金額に至らなかった場合)は、全キャンセルとなり、費用負担は無いとのことです。
ベンチャー企業や中小企業事業者にとっては、リスクの少ない理想的な資金調達手段かと思われます。
但し、苦労談もあり、募集に際する事業計画やPR資料については、かなり時間とお金をかけて作成したそうです。
例えば、PRビデオです。
1分間の会社紹介ビデオを作成するのに20万円程度(これでもかなり安い方とのこと)かかったそうです。
また、関係者や友人、知人に手書きの案内状を数百枚発送したそうです。
そう言った苦労の甲斐あって、50人の株主が誕生しました。
最後にクラウドファンディングの課題は何でしょうかとの質問に。
意外や、応募者の操作があまりにも難しいとのこと。
会社に現金を持って来て、これで頼みたいと時間談判に来た人も。
それで。。。
社員が一緒に横について時間をかけて応募を完了させたそうです。
リアルな実態をお聞かせいただき勉強になったのと、この分野の成長が期待できることを実感できた勉強会でした。
2018年09月29日
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