2017年12月29日

イノベーションのジレンマ

近年、フィンテック(金融とIT技術が融合したサービス)分野でイノベーションのジレンマが顕著にみられます。

イノベーションのジレンマは、クリステンセンが提唱した経営理論です。

既に事業を確立した企業は、現在のものを改良することに注力してしまいがちで、新興企業は既存のものにこだわらないことから「破壊的イノベーション」をもたらすことで、既存企業を追い越す事象を言います。

直感的にも、私たちは、新しいものの普及は先進国が早く、その後に発展途上国に拡がっていくと考えがちですね。

しかし、例えばフィンテックの一つのキャッシュレス分野では、英国・米国が確かに先行しましたが、中国やインド、それにアフリカ等の途上国でもスマホの普及を背景に進んでいます。

一方で日本・ドイツといったATM網など銀行サービスが充実していた国はむしろ遅れているのです。

また、韓国のように積極的な推進策を実施した場合、大きく状況が変わることもあります。

かつては、イノベーションの伝播は先進国から途上国という流れが多かったのですが、イノベーションの進み方・普及は社会事情を反映し、単純な公式と異なるケースが多くみられるようになりました。

そうなると日本が中国・インドといった資本主義の導入が遅かった国々に大きく差をつけられる可能性も十分にありますし、キャッシュレスなどの決済分野では、すでに遅れが見られます。

従来のものが便利なため新しいものの普及が遅れるようなケースですね。

日本は、コツコツと改善が得意ですが、革新(イノベーション)は不得意と言われています。

現状の便利さ、豊さゆえのイノベーションのジレンマですが、これも受け入れつつ、得意な分野に特化してはと思うのですが、いかがでしょうか。
posted by ネット田中 at 11:03| 東京 ☀| Comment(0) | 診断士のビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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