内閣府が出している平成29年度版高齢社会白書を見てみます。
http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/index-w.html
これによると、現在仕事をしている高齢者の約4割が「働けるうちはいつまでも」働きたいと回答しており、70歳くらいまでもしくはそれ以上との回答を合計すれば、約8割が高齢期にも高い就業意欲を持っています。
日本の65歳以上の男性の労働力率は約30%で、10人に3人が働いている計算、とくに多いとも感じはしないのですが、世界的に見ると多いようなのです。
2位のアメリカが22%で3位のカナダが16%ですから、確かに世界水準から見ると高いようですね。
その理由として日本の高齢者が元気で長生きだからとしていますが、本当のところは、働かないと食べていけないからで、老後の切実な経済問題が原因と見る向きが正解かなと思うのです。
もちろん、食べていけるけど、働きたいと考える人も中にはいるでしょうけど。
本音では、老後は、旅行や趣味に費やして元気に暮らしたいと望むのではないでしょうか。
超高齢化社会を迎え、65歳を過ぎても働かざるを得ない社会になったというのが本当のところかなと思うのです。
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