2017年10月14日

選択と集中の功罪

企業には、ヒト、モノ、金、情報などの経営資源を持ちます。

その資源を投入して、企業活動を行うわけですが、どこに、どれだけ投入するかが問題となります。

昨今、『選択と集中』という言葉が当たり前のように使われ、また、自明で正論のように扱われますね。

私としては、行き過ぎな考えには、違和感を持ちます。

シャープは液晶に集中したことで経営に生きずまり鴻海に吸収され、東芝は半導体と原子力に経営資源を集中し危機的な状況を迎えています。

『選択と集中』での成功例では、IBMの事例が有名ですね。

サービス事業に集中することを決断したガースナーという経営者が、大型汎用コンピュータの優位性に胡坐をかき赤字に急転落したIBMの救世主となりました。

また、『選択と集中』は強い痛みを伴います。

IBMは製造業からサービス業への大転換を行う過程で、当時、世界40万人の社員を半分にしたのですから、とても辛い決断だった思います。

当たり前のように言われる『選択と集中』は結してたやすいことでは無く、そこにはリスクもあるのです。

当たりはずれが大きいというリスクでは、先の日本企業やIBMの事例の通りですし、どうしても長期的視野が欠け、目先の利益優先になりがちになる点も注意が必要です。

得意分野を選択し、そこに資源を集中するには、卓越した経営者の力量を必要とします。

いま、日本に足りないものは、この卓越した経営者では無いかと思うのですが、いかがでしょうか。
ラベル:診断士 経営
posted by ネット田中 at 14:18| 東京 ☁| Comment(0) | 診断士のビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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