2017年06月09日

スマートスピーカーに見る製品戦略

アップルがHomePodと呼ばれるスマートスピーカーを年内に投入すると発表しました。

この分野では、アマゾンとグーグルが先行していますが、ITの巨人アップルの参入はいろんな意味で波紋を呼んでいるようです。

波紋の原因は、製品の地味さと価格の高さです。

アマゾンが5千円くらいから最上位機種で3万円未満の価格帯に対して約4万円の値付けをしています。

よっぽど製品に自信があるのでしょうか。

いえいえ、そこに各社の製品コンセプトの違いが見えてきます。

アマゾンの収益モデルは、スマートスピーカーというハードでは無く、音楽というコンテンツなんですね。

それに対してアップルは最良の音質にこだわった製品コンセプトを掲げ、それ自体を収益モデルにしています。

また、音声認識などのAI処理も、アップルはアマゾンと違い、クラウド側へアップロードせずに機器内で処理します。

このあたりも、プライバシーを重視するiphoneから受け継がれたポリシーを感じますが、それが価格に跳ね返ります。

アップルのティム・クックさんは、HomePodの発表時に「家庭での音楽を再発明する」と宣言しましたが、戦略の地味さは否めませんね。

ティム・クックさんは、確かにジョブスさんのように次から次へと素晴らしい製品を生み出すタイプではありません。

ただ、私の思いでは、アップルは別に新しい製品を創造する必要性はないと考えています。

あのコカコーラも長年に渡って新しいイノベーションを興すことなく発展しつづけてきたんですから。

多くの人は、アップルに対して、圧倒的なイノベーションを期待しますが、必ずしもイノベーションがなければ生き残れないかというと、そうでもないのです。

事実、ジョブスさん亡き後も、安定的に成長し続けるアップルを見ていると、イノベーションは起こらずとも、淡々と儲け続けるシナリオは十分あるかなと思うのです。

いかがでしょうか。
ラベル:診断士 経済
posted by ネット田中 at 20:27| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 診断士の経済問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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