2017年06月07日

ライバルは現金

私は、一日を通して一切現金を使わない日が多々あります。

理由は、SUICA1枚でコンビニ、自販機、社食などなど全部済んでしまうのです。

SUICAへのチャージも自動チャージの設定をしていますので、本当に現金を使わなくなりました。

気になるニュースがあります。

ソフトバンクがインドのPayTM(日本で言うSUICAのような携帯アプリです)の会社に出資をするとのことです。

インドでは、PayTMの利用が爆発的に拡大しており、また、国をあげて利用を推奨しています。

その理由が凄くて汚職の撲滅のためなんですね。

汚職に使われる現金の流通を制限し、将来は現金を持たない社会を目指すのだそうです。

このドラスティックな発想といい、インドは、ある意味、先進国なのかもしれません。

日本を見回すと、汚職ではありませんが、既得権益層を守るため、先進的な取り組みの障壁となっているのがわかります。

例えば、タクシー会社の既得権益を守るために、配車サービスのUberをまともに導入できないでいます。

SUICAのような電子決済も、既得権益層のカード会社のために、インドにも遅れをとるような事態となっています。

既得権益があるので、いちいち衝突してしまうため、新しいサービスが生まれにくい土壌となっています。

規制改革が難しいというのは、日本で生活する人にとっては不便なのですが、既得権益側に立つ企業には、とても、ありがたい話なのです。

成長は期待できないかもしれませんが、規制のおかげで、新規参入や代替サービスが入ってこれず、労せずに安定的に利益をあげることができ、これで良いやとメジャー企業のサラリーマン社長は考えるのです。

世界中でIT産業革命が起きていますが、日本で実感できないのは、このあたりにありそうです。

ソフトバンクの孫さんのインドPayTMへの投資は、さすがと思うのです。

自身も、その規制の中で利益を上げ続けながら、そこで得られた利益を発展途上国に投資しているのです。

やっぱり、このあたりが創業社長とサラリーマン社長の違いですね。

海外M&A投資をして失敗するメジャー企業の多いこと。

ソフトバンクに限らずUNIQLOなど好調な創業社長企業は同様のことをしています。

ところで、携帯アプリPayTMは、「ライバルは現金」だと言い切ります。

クレジットカード会社はもはや敵ではなく消えてなくなるというのです。
ラベル:診断士 海外 企業
posted by ネット田中 at 20:31| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 診断士の国際問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック