私は、一日を通して一切現金を使わない日が多々あります。
理由は、SUICA1枚でコンビニ、自販機、社食などなど全部済んでしまうのです。
SUICAへのチャージも自動チャージの設定をしていますので、本当に現金を使わなくなりました。
気になるニュースがあります。
ソフトバンクがインドのPayTM(日本で言うSUICAのような携帯アプリです)の会社に出資をするとのことです。
インドでは、PayTMの利用が爆発的に拡大しており、また、国をあげて利用を推奨しています。
その理由が凄くて汚職の撲滅のためなんですね。
汚職に使われる現金の流通を制限し、将来は現金を持たない社会を目指すのだそうです。
このドラスティックな発想といい、インドは、ある意味、先進国なのかもしれません。
日本を見回すと、汚職ではありませんが、既得権益層を守るため、先進的な取り組みの障壁となっているのがわかります。
例えば、タクシー会社の既得権益を守るために、配車サービスのUberをまともに導入できないでいます。
SUICAのような電子決済も、既得権益層のカード会社のために、インドにも遅れをとるような事態となっています。
既得権益があるので、いちいち衝突してしまうため、新しいサービスが生まれにくい土壌となっています。
規制改革が難しいというのは、日本で生活する人にとっては不便なのですが、既得権益側に立つ企業には、とても、ありがたい話なのです。
成長は期待できないかもしれませんが、規制のおかげで、新規参入や代替サービスが入ってこれず、労せずに安定的に利益をあげることができ、これで良いやとメジャー企業のサラリーマン社長は考えるのです。
世界中でIT産業革命が起きていますが、日本で実感できないのは、このあたりにありそうです。
ソフトバンクの孫さんのインドPayTMへの投資は、さすがと思うのです。
自身も、その規制の中で利益を上げ続けながら、そこで得られた利益を発展途上国に投資しているのです。
やっぱり、このあたりが創業社長とサラリーマン社長の違いですね。
海外M&A投資をして失敗するメジャー企業の多いこと。
ソフトバンクに限らずUNIQLOなど好調な創業社長企業は同様のことをしています。
ところで、携帯アプリPayTMは、「ライバルは現金」だと言い切ります。
クレジットカード会社はもはや敵ではなく消えてなくなるというのです。
2017年06月07日
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