諺に「会して議せず、議して決せず、決して行わず」というのがありますが、ダメ会議の典型例を表していて、上手いこと言うなと感心します。
「会して議せず」は、中小企業のワンマン社長にありそうで、議論をしているというより、社長の独演会になったりします。
「議して決せず」も、よく見られる光景で、長い時間、議論するのですが何も決まらない会議ってありますよね。
「決して行わず」、決めたことが実行できないのですから、そもそも何のための会議なのと不思議な感じさえします。
ダメな会議になる理由は、いろんな観点で語られますが、私は、やはり一番の問題はリーダーシップの欠如だと考えています。
よく自由な意見をと、会議の冒頭で一言ありますが、それこそ本当に皆が自由に話しだしたら収拾がつきません。
いろんなレベルの会議がありますが、その会議を仕切るリーダーが会議目的や議論の方向性、議事の軌道修正などリーダーシップを発揮しなければ良い会議とはならないのです。
経営会議ならば社長が、課内会議ならば課長が、プロジェクト会議ならばプロジェクトリーダーが仕切るのです。
私の勤める会社でのエピソードです。
部内の改善活動で会議は30分以内にしようと決めました。(たぶん会議で)。どうどうめぐりの長い会議は時間の無駄とのことでしょうが、結果はひと月で廃止となりました。
確かに会議をしていると仕事をしているかのごとく錯覚をしますし、無駄に長い会議も多いのは事実でしょうが、本質論で言えば長い会議が問題ではなく、必要ならば1日かけて議論しても良いのです。
結局は、会議はリーダーの力量によって変わるのです。
最後にもう一つ私の経験からくるダメな会議の中でも最悪な会議には特徴があります。
それは「とやかく理由をつけて中止になる会議」です。
ラベル:診断士
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