2013年08月17日

労働時間規制の緩和

ホワイトカラー・エグゼンプションという言葉に記憶のある方も多いかと思います。

第1次安倍内閣時代に提唱されたが、あえなく断念した経過があるのですが、再び提案されそうなのです。

労働時間規制の緩和を言うのですが、具体的には、一定水準以上の収入があるサラリーマンを対象に週40時間が上限といった労働時間の規制を適用しないことを検討しています。

企業側の意向を強く反映した政策ですが、今の労働時間規制は時代遅れで、時間をかければ仕事の成果が上がるわけではないとの主張です。

時間で賃金が決まる労働を減らせば、効率もあがるし、私生活だって充実するはずとのこと。

全面的には賛同できませんが、合理的な理由もあり全否定はできませんね。

繁忙期に休日返上で集中的に働き、閑散期に休みをまとめてとるなどの、自分の判断で働き方を選べ、在宅勤務の活用も進むと考えられます。

半面、同制度の適用を受ける社員に対し、会社は一定の年俸と成果に応じた給与を支払いますが、労働基準法で定められている時間外労働に対する残業代が支払われないほか、休日や深夜勤務での割り増しなどもなくなるのです。

この労働時間規制の緩和で一番危惧するのは、日本の労働環境や企業倫理の低さです。

自由な働き方ができる?とメリットを述べるのですが、有給休暇すら完全消化できず、有給休暇消化率が世界最低水準の日本企業には、まだまだ先に議論し改善する項目が多くあります。

過労死もそうです。

認知されている以外のグレーゾーンも含め、これまた、日本は過労死も非常に多いのです。

労働の対価は時間では無く、成果である。

正論ではありますが、拙速に労働時間規制の緩和に踏み込む前に、過労死を防ぎ、今の制度の中でもメリハリのある働き方ができる社会を作ることが先ではないかと思うのです。

いかがでしょうか。

posted by ネット田中 at 13:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 診断士の経済問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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