2013年01月03日

【書評】アランの幸福論

フランス人のアランは学校の哲学教師でした。

プロポ(哲学断章)として新聞に毎日連載されたものが基になっていて、プロポの中から幸福に関するものを選んで93編に編さんされたのが『幸福論』です。

哲学というと何かと難しい言葉が並ぶかと思いがちですが、アランの幸福論は、とても平易な言葉で綴られています。

その中での一編をご紹介します。

「悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意志によるものだ」

人間はもともと悲観的であって、嫌なことや辛いことは日常的に起こり、そのたびに悲しい気持ちになったり、辛い気持ちになるのは、人間本来の感情だから仕方がないことなんです。

でも。その感情をそのままにしておく人が悲観的な人であり、楽観的な人というのは、そういう時に自分の意思で前向きに切り替えられる人なんですね。

自分の意志で悲観の連鎖を断ち切れる人が楽観的な人であると説いています。

落ち込んだときや、心が“折れた”と感じたときに、この本を是非手にとってみてください。

そんなネガティブな感情がすうっとなくなり、いつの間にか自分だけの幸福感を味わえるようになると思います。

物事が思うように進まないとき、人や組織のせいにするのではなく、自ら道を切り開く強い意志を持つことの大切さを感じてほしい一冊です。

ラベル:哲学 診断士
posted by ネット田中 at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 診断士の書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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