有名なボストン・コンサルタント・グループが開発した事業ポートフォリオ分析の手法です。
PPMは、プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントの略称で1960年代にアメリカ企業が巨大化または多角化する中で生まれた考え方なのです。
古典とも言えるこの手法が今でも立派にバイブルとして利用されているのです。
このPPM分析を簡単に説明すると育成すべき事業か撤退すべき事業かをお金の流れから説明しています。
市場成長率もシェアが高い事業を「花形」または「スター」と呼びます。(呼び名も面白いですね)
でも、このスターの事業は、あまり儲からないのがミソなのです。
売上も大きいが開発投資も大きいからです。
一番儲かるのが、市場成長率が低いがシェアが高い事業です。「金のなる木」と呼びます。
市場成長率が高くシェアが低い事業が「問題児」で、育成か撤退かの悩みどころです。
最後に市場成長率もシェアも低い事業が「負け犬」です。
今まさに、企業は、選択と集中を実践しています。
これは社会的なロスを減らすと言う意味でも良い傾向なのです。
1企業が全てを独占すのではなく、強みのある分野で各々シェアしていくんですね。
ただ、実際の経営では、社会貢献や環境問題など他の要素も加味して意思決定されるのは当然のことと理解すべきです。