2010年05月05日

直接的内部相互補助

直接的内部相互補助という長ったらしい用語は、マーケティング用語です。

対になる商品の一方を安くしたり、おまけにすることによって、最終的に商品を買ってもらうのです。

消費者の気を引き、お徳感を持たせるマーケティング手法ですが、この応用で様々な組み合わせで販売アップにつなげています。

例えば、最近、お馴染みになったのが、スーツ2着セールです。

1着目は通常料金ですが、同時に2着目を購入すると半額と言った激安で販売するのです。

中には、2着目は1000円と言った信じられない価格を付けるケースもあります。

店側が損をしないのかと心配してしまいますが、ご心配ご無用です。

理由は2つあります。

1つ目が、あらかじめ2着セットで売ることを前提にコスト設計されていることです。

そのためキャンペーンではなく、一年中「2着目1000円」で販売している店もありますね。

では、スーツを1着だけしか買わない場合は、お客が損ですね。

でも、その時は割引クーポンを発行したりしてバランスをとっているのです。

2つ目の理由が販売コストの分散です。

折り込みチラシの広告宣伝費、店舗の家賃や店員の人件費などの固定費は、売れなくてもかかりますね。

1着でも2着でも変わらず固定で発生しますので、販売点数が増えれば増えるほど、1着あたりの原価は下がります。

また、売れ残ってしまえば、不良在庫となってしまうので、低価格でも売れた方がいいのです。

ただ、このマーケティング手法を使ったビジネスモデルですが、初めの頃は新鮮でしたが、最近ではどの店も取り入れられて、百貨店でさえも導入されているため、消費者には飽きられ始めています。

そろそろ消費者ニーズをかきたてる別の新手法が求められそすね。



posted by ネット田中 at 17:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 診断士のビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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