2010年03月21日

ゼロベース思考

「現状」を考慮せずゼロベースで「あるべき姿」に向かってひた走るのがゼロベース思考と呼ばれています。

As is To be 思考とも呼ばれていて、現状の改善ではイノベーションは起こらないとの立場をとっています。

実はこの思考方法ですが実行に移そうとすると簡単そうで、とても難しいのです。

このゼロベース思考への批判もたくさんあります。

現状の厳しさを直視せず、現実感のない理想だけを見つめている。との批判です。

ゼロベース思考では、これまで蓄積してきた経験やノウハウなども、まずは捨て去ります。

なかには、とても有益なものも含まれているかもしれませんが、そこにとらわれていては、白紙状態からの思考ができなくなるからです。

私たち診断士の基本フレームワークに現状分析があります。

SWOT分析に代表される様に、強みや弱み、機会や脅威を明らかにすることから始まります。

そして、強みを生かし、弱みを補い、機会を受け止め、脅威から逃れる方策を立体的に考えて改革を進めます。

お気づきのように、ゼロベース思考とは正反対の思考なのです。

閉塞感がただよう世の中、そのシンプルな考え方で、もてはやされるゼロベース思考ですが、実は、とてもシビアな考え方と言えそうなのです。

 
posted by ネット田中 at 13:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 診断士のビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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