As is To be 思考とも呼ばれていて、現状の改善ではイノベーションは起こらないとの立場をとっています。
実はこの思考方法ですが実行に移そうとすると簡単そうで、とても難しいのです。
このゼロベース思考への批判もたくさんあります。
現状の厳しさを直視せず、現実感のない理想だけを見つめている。との批判です。
ゼロベース思考では、これまで蓄積してきた経験やノウハウなども、まずは捨て去ります。
なかには、とても有益なものも含まれているかもしれませんが、そこにとらわれていては、白紙状態からの思考ができなくなるからです。
私たち診断士の基本フレームワークに現状分析があります。
SWOT分析に代表される様に、強みや弱み、機会や脅威を明らかにすることから始まります。
そして、強みを生かし、弱みを補い、機会を受け止め、脅威から逃れる方策を立体的に考えて改革を進めます。
お気づきのように、ゼロベース思考とは正反対の思考なのです。
閉塞感がただよう世の中、そのシンプルな考え方で、もてはやされるゼロベース思考ですが、実は、とてもシビアな考え方と言えそうなのです。