世間並みに子供を何処かに連れて行こうと思うのですが、どこに行っても大混雑で、泊ろうものなら、普段の倍の値段です。
そこで耳寄りな情報として飛び込んできたのが政府の連休分散化案です。
日本列島を5つに区分して春と秋に5連休をずらして設ける案なのです。
課題もあるでしょうが、妙案ですね。
診断士の目から見て、事業者側からのメリットが大きい点を評価するのです。
旅館一つとっても、一時期だけ満室で高い料金を設定しても、うれしくないのです。
そこが季節変動業種の悩みなんですが、分散化し平均して来客がある方がコストも抑えてサービスレベルも高くできるのです。
この案は観光立国推進本部が提唱しており、混雑を減らし、値段も抑えて、尚且つ消費を増やすことによる経済波及効果を狙った一石三鳥のアイデアです。
ただ、純粋に休暇を増やすわけではなく、憲法記念日や敬老の日を祝日から外し、その分を連休に振り分けるとのことです。
フランスでは、1936年に長引く大不況の時、全労働者にあえて連続2週間の有給休暇を保証したバカンス法が制定されました。
結果的にはサービス産業の成長につなげたのです。
日本もフランスにならい思い切って日本版バカンス法として、連続休暇を義務付けることのほうが早道かもしれません。
何故かというと、日本のサラリーマンの有給休暇消化率が極端に低いのです。
欧米では、ほぼ100%に対して、日本は、たった50%なのです。
むしろ、制度を変えるより難題なのが、休みを取るのが当たり前という文化を根づかせることです。
今回の連休分散化案が、そんな意識改革のキッカケになればと願うのです。
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