平日の中途半端な時間にかかわらず、ほぼ、8割程の入りで、中々の人気でした。
この映画の原作ですが、たしか、10年ほど前に、読んだ記憶があるのです。
当時の反響も、すごくて、あまりにリアリティが強すぎて、それぞれの立場からの批判が渦巻いた作品でした。
その山崎豊子さんのベストセラー小説「沈まぬ太陽」が、角川ヘラルドで映画化されたのです。
ところで、上演時間約3時間の途中で10分間のインターバルがありました。
途中休憩のある映画を見るのも、数十年前に見た、五味川純平さん原作の「人間の条件」と小松左京さん原作の「日本沈没」ぐらいです。
ただ、インターバルももう少し配慮があっていいのでは?とチョット不満なのです。
映画の途中でいきなりブチッとインターバルが入るのですから。
再開も、いきなりブチッと切られたその続きからスタートするのです。
テレビドラマに慣れた感覚で見ると、とても違和感があります。
映画の中では、御巣鷹山事故の被害者に対する配慮が随所にうかがわれます。
その反面、国営企業日航幹部とその取り巻き政治家への批判精神はかなり手厳しいです。
でも、この映画の上映時期もナイスタイミング。
日航JALが経営破綻し、新政権が再建処理に悩まされている、このタイミングなのですから。
映画終了の最後の字幕も笑ってしまいました。
「この映画はフィクションであり、いかなる団体や個人とも。。。」
このあたりがとても残念!
どうして、「この映画を契機とし、二度と悲惨な事故を起こさない。。」としないのか?
しかしながら、とてもよくできた映画です。
邦画では今年一押し。
是非ご覧あれ。
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