しかも、半額とのことです。
よっぽど原価が安いのかな?と勘ぐってしまいます。
でも、これは診断士受験生にとっても重要な理論なのです。
スーツ1着5万円だとしましょう。
その中には、スーツ自体の仕入れ値は1万円としても、その他にテナント料、光熱費、宣伝費、人件費がそれぞれ原価に注入されます。
結果1着のスーツ5万円に対して、原価が4万円、利益1万円となります。
仕入は変動費、テナント料ほかは、固定費と言えます。
2着目が同時に売れるのならば、1着目に固定費を注入しているので、2着目は仕入れ値1万円だけと考えることができます。
すると、半額で売っても1万5千円の利益ですね。
1着目より利益が高いのです。
経営理論では、追加コストという考え方で、専門的には(診断士受験生向けには)限界費用と覚えましょう。
我々の周りには、たくさん、この実例が見られます。
高級料理店が昼間に安く定食を出します。
しかも、お手頃な価格で。
元がとれているのか疑問に感じますが、追加コストと見るとペイするんですね。
診断士受験生向けには、鉱工業2次問題でよく問われます。
1個100円の部品を100個受注しました。
追加で50個の部品を1個50円でオファーがありました。
オファーを受けるべきか否か解答せよ。
という具合です。
追加コスト(限界費用)は、絶対はずせない考え方なので、実例を想像してしっかり理解しましょう。
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