2009年05月15日

2着目スーツ半額の謎

紳士服店でスーツを買うと2着目を勧められました。

しかも、半額とのことです。

よっぽど原価が安いのかな?と勘ぐってしまいます。

でも、これは診断士受験生にとっても重要な理論なのです。

スーツ1着5万円だとしましょう。

その中には、スーツ自体の仕入れ値は1万円としても、その他にテナント料、光熱費、宣伝費、人件費がそれぞれ原価に注入されます。

結果1着のスーツ5万円に対して、原価が4万円、利益1万円となります。

仕入は変動費、テナント料ほかは、固定費と言えます。

2着目が同時に売れるのならば、1着目に固定費を注入しているので、2着目は仕入れ値1万円だけと考えることができます。

すると、半額で売っても1万5千円の利益ですね。

1着目より利益が高いのです。

経営理論では、追加コストという考え方で、専門的には(診断士受験生向けには)限界費用と覚えましょう。

我々の周りには、たくさん、この実例が見られます。

高級料理店が昼間に安く定食を出します。

しかも、お手頃な価格で。

元がとれているのか疑問に感じますが、追加コストと見るとペイするんですね。

診断士受験生向けには、鉱工業2次問題でよく問われます。

1個100円の部品を100個受注しました。
追加で50個の部品を1個50円でオファーがありました。
オファーを受けるべきか否か解答せよ。
という具合です。

追加コスト(限界費用)は、絶対はずせない考え方なので、実例を想像してしっかり理解しましょう。
posted by ネット田中 at 10:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 診断士のビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック