2009年04月19日

貸し渋りのメカニズム

銀行の貸し渋りが深刻となっています。

なぜ、不況期に銀行が融資姿勢を弱めるのか、貸し渋りのメカニズムを考えます。

最大のポイントにBIS規制なるものが関係していそうです。

銀行の自己資本比率に関する国際的な基準で、国際業務を行うには8%、国内業務だけなら4%を最低満たしなさいというものです。

要するに下回れば最悪、銀行は潰れてしまうのです。

従って、何があろうとも、なりふり構わず、この基準を死守しようとします。

そこで、一般的に自己資本比率の計算方法ですが、自己資本を資産で割り算しますね。

しかし、銀行では若干異なり、分母の資産をリスクアセット(危険資産)を用いて算出します。

各資産をリスクによって分類しウエイトを付けて加算します。

企業融資などのハイリスク資産ほど高いウエイトが付き、企業融資100%、個人融資75%、住宅ローン35%、国債などリスクの低いものは0%などのように計算されます。

つまり、保有資産のリスクが大きければ大きいほど分母が大きくなり自己資本比率は低下するということです。

不況期は、有価証券の評価損が膨らんで、自己資本が縮小する、自己資本比率を維持するには、分母のリスク資産を小さくするしかない。

どうやら、このあたりが貸し渋りのメカニズムのようですね。

現在、中小企業の資金繰りを支援するため信用保証協会による緊急保証が行われております。

審査窓口の支援で診断士の緊急応募要請があったりするのを見て、資金繰りが圧迫されているのが実感としても伝わってきます。

以前にも、国が銀行に資本注入しましたね。

どうして、銀行ばかり助けるんだという避難をよく聞きます。

銀行を助けているんじゃないんですね。

中小の企業を助けるためなんです。
posted by ネット田中 at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 診断士の経済問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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