日本人は、とかく役所に弱いと言われています。
お役所に、にらまれたら商売できないと考える方も、いまだ多いのです。
最高裁判決までいたった有名な事案があります。
陸運局が個人タクシー事業免許の交付にあたり審査基準を設けて審査したのですが、誤って(実は怠慢なのですが)ある申請者の申請を却下したのです。
結論として最高裁で争われ違法としました。
昭和46年の話です。
それから、適正な行政手続を定めようとしたのですが、役所の猛烈な抵抗にあい、20年以上たった平成6年にようやく行政手続法として施行されたのです。
ものすごく甘い内容となりましたが、無いよりましです。
申請に不備があれば、ちゃんと教えて上げなさい。
申請を却下するなら、ちゃんと理由を言いなさい。
行政指導は命令じゃないから、従わないからといって、いやがらせをしてはいけません。
こんな当たり前のことを法律にしたのです。
恐ろしい限りです。
こんな行政手続法のさらなる改正が検討されています。
今回も役所の猛烈な(したたかな?)抵抗のもと骨抜き状態にならないことを祈るばかりです。
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