2009年02月20日

診断士のLLP

LLPとは、Limited(有限)Liability(責任)Partnership(事業組合)の略称で、有限責任事業組合のことです。

2005年に「有限責任事業組合に関する法律」が制定されました。

起業を志す人が、まず、選択しなければいけないのが、個人事業主として開業するか、または、株式会社(有限会社は廃止のため)にするかでした。

そこに第3の選択肢として登場したのがLLPです。

LLPの特徴は3つあります。

■有限責任

■柔軟な内部自治

■構成員課税

従って、中小企業診断士が集まりLLPを設立するというケースがあります。

例えば労務に詳しい診断士と営業支援に詳しい診断士と法務に詳しい診断士が3名集まってLLPを立ち上げて経営コンサルを業とすることができます。

LLPとして経営の判断は原則3人の合議で決められ、利益の配分も仕事の成果で任意に3人で配分できるんですね。

とても良い制度ですが課題もあります。

有限責任といえども、LLPで融資を受ける場合、銀行は構成員の個人保証を求めたりします。

これでは実質的には有限責任とは言えなくなります。

また、LLPが行った行為について”悪意又は重大な過失”があると認められると第三者に対する損害賠償責任をLLPと連帯して負うこととなります。

つまり、有限責任という言葉に過大な期待は禁物ということです。

もう一つ、柔軟な自治とありますが、全員の合意が原則ですので、意見が分かれると何も決められなくなります。

こう言った課題を認識の上、診断士または複数の士業同士で起業を目指される方は仲間の輪を広げてLLPによる起業を選択しても良いのではないでしょうか。

診断士協会のプロコン先輩のお話を伺っても一匹狼のプロコンは孤独だそうです。

病気しても個人事業主であるかぎりハッテでもクライアントの期限に間に合わせて仕事を進めなければなりません。

士業にとってLLPは組織として相互補完とリスクヘッジにも大きなメリットがあります。



posted by ネット田中 at 12:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 診断士の経済問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック