2008年12月26日

新ブレトンウッズ体制

アメリカのサブプライム問題に端を発した世界的な金融危機で経済システム全体の仕組みを改革する動きが活発化しています。

フランスのサルコジ大統領は、もはやドルは基軸通貨とは言えない。とまで発言し、現在の通貨制度の見直しを示唆しています。

そもそも、ドルが世界の基軸通貨になった、きっかけがブレトンウッズ体制と呼ばれています。

ブレトンウッズは、アメリカはボストンの北側にある都市名です。

第二次世界大戦の戦時中にブレトンウッズで連合国44カ国の代表が集まり戦後の経済をどう立て直すかを話し合いました。

終戦の1年前ですから、やっぱり余裕で戦勝を確信していたんですね。

そして会議の結果アメリカのドルを基軸通貨とました。

仕組みは、金1オンスを35ドルとしアメリカはいつでもドルと金を交換することにしました。

基軸通貨の誕生です。

でも、そもそも基軸通貨はどうして必要なのでしょうか?

実は、第二次世界大戦前の世界大恐慌の教訓からなのです。

当時、各国は自分の国の製品が割安に輸出できるように、競って通貨を切り下げたのです。

結果として悪循環を招き世界貿易自体が滞り混乱を深めたのです。

このことから安定した通貨制度が必要と皆が感じたのです。

ブレトンウッズ協定の後、1971年にアメリカはドルと金の交換を停止しました。

いわゆる当時の大統領の名をとったニクソンショックです。

1973年には変動相場制に移行しました。

よく今の世界経済の状態を100年に1度の危機と言いますが、1930年代の世界大恐慌から100年には、ちょっと早すぎるかな?と感じます。

また、基軸通貨の見直しを新ブレトンウッズ体制と呼んでますが、現実には、まだ、ドルは国際的な取引の中心にあります。

現在の議論は、通貨制度の見直しというより、行き過ぎた金融自由化への歯止めの議論と見るべきではないでしょうか。
posted by ネット田中 at 14:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 診断士の経済問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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