2008年12月20日

エージェンシー問題

企業の経営者は、株主のエージェント(代理人)である。

経営者と株主との間に対立する利害関係が生じた場合をエージェンシー問題と言います。

典型例がM&A(企業買収合併)などによく見られます。

株主のために存在するはずの経営者が自分のための行動に出てしまったときです。
経営者が「自分はクビになりそうだ」などと感じた時に、往々にして発生するのです。

敵対的買収者が現れた。
その買収者の提案により企業価値が大幅に上がるとしましょう。

しかし経営者がクビになるような状況はイヤだと感じ、買収に異論を唱えたとしたら、これはエージェンシー問題となります。

最近では、マイクロソフト社によるヤフーへのM&A提案が有名ですね。

もう一つのエージェンシー問題を紹介します。

それは、拡大投資と効率投資の問題です。

株主は投資した企業の企業価値を最大にする効率投資を望みます。

しかし、経営者は、しばしば拡大投資に意識が向くと言われます。

100億円の拡大投資にリターンが10億
 50億円の効率投資にリターンが10億とします。

企業価値を最大にするのは、明らかに後者です。

でも、経営者は100億円を選択する場合があります。

例えば雇用、取引先です。

拡大投資で雇用を増やす、または、減少を抑える。取引先の拡大や取引量の拡大を目指す。など株主以外の利害関係者(従業員、取引先、地域社会など)の調整も意識するのです。

ですから、エージェンシー問題をすぐさま経営者の悪と捉えるのは少し問題ありと思います。

しかし、一方、昨今のリーマンブラザーズの破綻などアメリカ金融機関の問題を見ると、経営者は数十、数百億円の報酬を受けております。

この経営者達が拡大投資を選んだ理由が自分の成績(報酬)のためだとしたら、とんでもないことだと怒りさえおぼえるのは私だけでしょうか。

皆様はいかが思いますか?









posted by ネット田中 at 13:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 診断士のビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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