UBSのレポートで3年ごとに世界主要都市の賃金と物価に関する報告がなされています。
このレポートのユニークな点は、賃金と物価の関係をマクドナルドのご存知ビックマックを何個買えるかで比較分析している点です。
まず、賃金から見ると、デンマークのコペンハーゲン月収給与43万円がトップで、上位のほとんどが欧州の都市が占めております。
アメリカのニューヨークが36万円で、日本の東京が28万円、韓国ソウルで16万円、ロシアのモスクワが7万円、中国の上海が4万円といったところです。
2006年時点の統計ですが、確かに、欧州の経済の好調がうかがえます。
さて、ビックマックが買える個数で比較すると、なんと、日本が1位で1時間の賃金で6個買えるとなっています。
ちなみに、コペンハーゲンが3.3個、ニューヨークが4.6個です。
やはり、2年前はデフレの真っ只中でしたので物価も総じて安かったことがうかがえます。
賃金と物価で比較したこのレポートですが、国(都市)別比較にもう一点見逃せない要素があるのです。
何かと言うと為替です。
日本とアメリカでは、ほぼ適正な範囲の為替レートと言えますが、欧州通貨との比較では、あきらかに円が弱すぎると言えるでしょう。
このブログ記事を書いている現在の為替水準でいくと次の09年度統計では、世界順位は、大きく、さまがわりすることでしょう。
ところで、私事で申し上げますとビックマックを食べたことが無いのでピントきません。
そこで、コンビニのオニギリに換算してみました。
一時間の労働賃金で14個となります。
皆様は多いと感じますか、少ないと感じますか。
いかがでしょうか。
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