2008年10月15日

行動経済学

レストランでワインを注文しようとします。

一番多い選択は?

最高級ワインでもなければ最安ワインでもなく、お手頃な中程度の価格のワインを選ぶ人が最も多いのです。

従来の経済学に心理学の要素を加味した新しい学問が行動経済学です。

先の例ですと、人は明確な選択基準を持たない場合、中間を選ぶ傾向にあるのです。

経済学は人間は常に合理的に判断して動くという前提にたって理論を構築します。

でも、実際の人間の行動の多くは、衝動的であったり、感性であったり、思い込みであったり、非合理的な動きをします。

行動経済学を理解するキーワードの一つにフレーミング効果というのがあります。

物事の表現方法が変われば、受けての判断や選択も変わるという説で「年末在庫処分スペシャルセール」といった具合の宣伝を良く見聞きしますね。

これが、まさしく、フレーミング効果であり行動経済学を基にした実例です。

行動経済学は、マーケティングや広告分野で盛んに応用されるようになりましたが、人の心理と言う点で言えば、昨今の金融危機に由来する株安や外国為替取引においても同様と言えます。

経済行動と心理行動。確かに切っても切り離せない関係ですね。

私も経済合理性に照らせば帰宅して晩ごはんを食べるべきなのですが、どうしても赤ちょうちんに誘われて寄り道をしてしまいます。

非合理的に人間の典型と反省しきりです。
posted by ネット田中 at 13:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 診断士のビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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