2008年09月11日

中小企業への貸し渋り再び?

最近のニュースで大手不動産会社の倒産が報道されました。

銀行の融資が受けられなかったことが原因の一つだそうです。

また、銀行の貸し渋り再燃か?と思いきや、そうでもなさそうです。

企業向けへの貸し出しは全体としては緩やかに伸びているのです。

しかしながら、中小企業向けだけをとれば貸し出しは確実に減っています。

そもそも、中小企業の資金手当ては銀行からの借り入れが中心であり、大手企業のように社債や新株発行などの直接金融に頼ることができません。

その意味では中小企業事業者にとって、銀行の貸し出し姿勢の影響は深刻な問題と言えそうです。

思い起こせば1990年代後半、銀行は手のひらを返したように追加融資を打ち切り、貸しはがしも行ないました。

大きな社会問題にもなりましたね。

その時と今の違いは、明らかに、自己資本比率の維持策として貸出資産を圧縮せざるを得なかった当時の事情があります。

今はと言うと深刻な貸し渋りがあるわけではなく、景気後退による中小企業からの借入需要自体が減っているのが主因のようです。

これはこれで問題なのですが。

ところで、中小企業の資金問題で大きな制度変更があったのをご存知でしょうか?

信用保証制度の改変です。

中小企業支援策で制度融資というものがあり、条件を満たして審査に合格すると、信用保証協会が保証し銀行がお金を貸すという仕組みです。

従来、信用保証協会が100%保証していたものを、80%に変更し20%を銀行がかぶることになりました。

これでは、銀行の融資審査も慎重になりますね。

残念ながら中小企業の資金問題を大きく改善させる妙案はなく、地道に経費を削減し、技術開発を通じた競争力をつけ、キャッシュフロー重視の経営に転換していくしかなさそうです。
posted by ネット田中 at 19:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 診断士の中小企業問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック