日本の賃金が上がらないのはなぜか。
その理由の一つとして、労働市場の硬直性があげられます。
日本の過去30年間の賃金上昇率は6%、平均勤続年数が14年です。
アメリカは、同54%で4年、イギリスは、48%で8年、勤続年数が少ないほど(流動性が高いほど)賃金の伸びが大きい。
終身雇用は、雇用安定という良い点はありましたが、逆の面もあったのは事実かと。
だから、どんどん転職をと云うのはどうかと思いますが、
労働市場を成長産業へシフトして行こうという国の政策があります。
その一例が補助金制度。
コロナ禍で落ち込んだ中小事業者に、新しい事業への転換を促す事業再構築補助金、
こちら新年度(予定)からは、成長枠として更に強く後押しされます。
成長産業が大きくなれば、働く人もシフトしていき、結果として賃金も上昇すると。
さて、労働市場の強直性は改善されるのでしょうか、今後にご注目。