2017年10月22日

事業承継とM&A

昨日、城西コンサルタントグループの会合で日本M&Aセンターから講師をまねき中小企業の後継者問題とマッチングビジネスについてお話しいただきました。

後継者問題は地方の問題かと言うと、そうではなく、後継者不在率は全国平均で66%に対し、神奈川、大阪が72%、東京でも68%で平均を上回っています。

中小企業の経営者年齢の分布を見ても、現在の平均が66歳、このまま推移すると2030年には、中心年齢がなんと80歳となり、男性の平均寿命とほぼ同じになります。

日本の中小企業が無くなりはしないかと危機感を覚えますね。

後継者対策で理想的な形としては、親族内事業承継ですが、核家族化が進み価値観が多様化するなかでは、なかなか簡単ではなさそうです。

そこで次の選択肢として注目されるのがM&Aという手法です。

これを主導するマッチングビジネスは、大手企業を中心に着実に増えてきていますが、いま、注目されているのが中小企業です。

年商1億円程度の企業であっても、譲受希望企業とのマッチングを行うための工夫が見られ、以下に効率よく行うかが成功の鍵となります。

面白いなと感じたのが、Webを使ったマッチングで、ちょうど不動産の仲介のような仕組みを取り入れて効率化されています。

従業員と顧客を抱える黒字企業の廃業は、日本経済の大きな損失ですね。

中小企業診断士のお仕事にも事業承継に係るケースが多くなったと聞きますが、親族や従業員への事業承継と合わせて、M&Aも選択肢に加えてはと思いました。

それは、経営者のハッピーリタイアのためだけでなく、従業員や顧客、さまざまなステークホルダーのためにも仲介ビジネスが活況になり、事業承継の後押しになればと願います。

こんなところにも超高齢化社会の現実が訪れているんですね。
posted by ネット田中 at 11:29| 東京 ☔| Comment(0) | 診断士の中小企業問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月14日

選択と集中の功罪

企業には、ヒト、モノ、金、情報などの経営資源を持ちます。

その資源を投入して、企業活動を行うわけですが、どこに、どれだけ投入するかが問題となります。

昨今、『選択と集中』という言葉が当たり前のように使われ、また、自明で正論のように扱われますね。

私としては、行き過ぎな考えには、違和感を持ちます。

シャープは液晶に集中したことで経営に生きずまり鴻海に吸収され、東芝は半導体と原子力に経営資源を集中し危機的な状況を迎えています。

『選択と集中』での成功例では、IBMの事例が有名ですね。

サービス事業に集中することを決断したガースナーという経営者が、大型汎用コンピュータの優位性に胡坐をかき赤字に急転落したIBMの救世主となりました。

また、『選択と集中』は強い痛みを伴います。

IBMは製造業からサービス業への大転換を行う過程で、当時、世界40万人の社員を半分にしたのですから、とても辛い決断だった思います。

当たり前のように言われる『選択と集中』は結してたやすいことでは無く、そこにはリスクもあるのです。

当たりはずれが大きいというリスクでは、先の日本企業やIBMの事例の通りですし、どうしても長期的視野が欠け、目先の利益優先になりがちになる点も注意が必要です。

得意分野を選択し、そこに資源を集中するには、卓越した経営者の力量を必要とします。

いま、日本に足りないものは、この卓越した経営者では無いかと思うのですが、いかがでしょうか。
ラベル:診断士 経営
posted by ネット田中 at 14:18| 東京 ☁| Comment(0) | 診断士のビジネス理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月09日

危ういゼロイチ思考

最近は少なくなりましたが、会社人間には、人生は勝負に勝つか、負けるか、ゼロかイチかだ、と主張する人がいます。

これをゼロイチ思考と呼ぶそうですが、両極端は多分に危うさを感じるのです。

経験値としては、会社でも、比較的、年配で努力を惜しまない人に多い考え方です。

ゼロイチ思考の危険性は、どんなことでも、自分のとてつもない努力で補おうとし、努力による成功に勝るものは無いと信じて疑わないのですが、あきらめも早いのが特徴です。

身の丈以上に努力をするか否かをゼロかイチかの選択のように考えてしまいます。

この弊害、例えば、誰かに好かれようと努力しても、いっこうに振り向かれないと嫌いになったり、仕事でうまくいかないと、ぱたっと努力をやめてしまう。

コンピュータのようにゼロかイチで割り切れない、そのあいまいな部分をどうやって自分の頭で考えて、やさしく折り合いを付けていくのが人生ではないかと。

自分との折り合いが肝心だと思うのですが、いかがでしょうか。
posted by ネット田中 at 18:38| 東京 ☀| Comment(0) | 診断士の会社生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月01日

訪問販売は営業の基本

訪問販売には鉄則があるそうです。

ビジネス理論にも多種多様な理論がありますが、経験則に基づいた理論や法則もたくさんあるんですね。

『200分の1の法則』というのをご存知でしょうか。

200軒まわれば1軒は売れるという法則を200分の1の法則と言うそうです。

厳密に200軒が正しいかどうかは別として、ある数をこなさなければ、どんな優秀な営業マンでも売れないと言うことになります。

逆の見方をすれば、経験不足の営業マンでも200軒まわれば1軒は売れるお客にたどりつくことができます。

では、ベテラン(売れる営業)と新人(売れない営業)の違いは何でしょうか?

ズバリ、たどり着く早さにあると思います。

ベテラン営業は、長年の経験で訪問先での反応から売れるか否かを瞬時に判断できると言います。

だから、ベテラン営業は断られ上手または気持ちよく断られるすべを知っています。

けっして顧客に無理強いしたり、話を長引かせたりしません。

なるほど、ベテラン営業は、『断られ上手で気持ちよく断られる』、とても理にかなった説だと感心しました。

200から1を、いかに、早く見つけるか。

訪問販売営業の事例で、この法則を説いていますが、営業という職種の全てに共通するものと思えます。

ただ、確率が違ったり、判断の条件が違うだけなのです。

そういう意味で、訪問販売は営業の基本と思うのですが、いかがでしょうか。
ラベル:診断士
posted by ネット田中 at 19:03| 東京 ☀| Comment(0) | 診断士のビジネス理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月30日

ストレスチェックでうつ防止

先日、職場でストレスチェックのWeb診断を行いました。

これって、「労働安全衛生法」という法律が改正されて、従業員50名人以上の事業所でストレスチェックが義務化されたんですね。

50名以上の事業所ですので中規模以上の会社が多いかと思いますが、中小企業事業者も対象となる可能性がありますので注意が必要です。(あまり周知されていないように感じるので)

参考までに、どんな内容かご興味のあるかたは以下のURLからお試しください。(自己診断できますよ)

5分でできる職場のストレスセルフチェック(厚生労働省)

http://kokoro.mhlw.go.jp/check/

ところで、ストレス社会と言われ続けていますが、会社内でも、うつ病社員が本当に多くなりました。

多分昔もあったんでしょうね。

でも、明確にうつ病という病と診断されなかっただけなのでしょう。

とかくストレスのたまる世の中ですが、やっぱり、会社では人間関係が一番の理由にあげられますね。

人は誰しも良い人間関係の中にいて、自分の存在を認めてほしい、という欲求があります。

それが、ある日(または徐々に)上司とソリが合わなくなり、同僚に自分の存在を否定され、会社に居場所がなくなる。

それに、会社の外にも自分を認めてくれる友人がいないと、強烈なストレスとなります。

そんな中、解決策の第1歩は、人間関係を広げることだと思います。

得てして、深みにはまるケースは、対峙している人間(例えば上司)と延々と葛藤しているケースです。

先輩からのアドバイスですが、人は、とことん話し合えば分かりあえるか?

一生分かりあえないことも多いのです。(経験的に実感できますよね)

でも、真面目な方ほど、いつかは分かりあえると信じる傾向があるとか。

一生分かりあえないし、かかわり合いを拒否できない、人間関係もたくさんあるんですね。

ようは、適度に折り合いをつけること。

人間関係を広げるのに濃い人間関係である必要はありません。

ゆるい関係、弱い関係で良いんです。

必然的にストレスの対象となる人間関係が相対的に低下します。

やはり、外に求める場合、家族が一番なのですが。

最近の家族の関係も複雑に変化していますので、このあたりにも、ストレス社会の原因がありそうですね。

これから秋に向かって季節の変わり目、うつ発症のリスクの高い時期とのこと。

まずは、セルフチェックで自分の状態を確認してみてはいかがでしょうか。
ラベル:診断士 健康 病気
posted by ネット田中 at 10:40| 東京 ☁| Comment(0) | 診断士の会社生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする